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春は肌トラブルの季節?ゆらがない肌に導く旬の美肌食材

インナービューティー料理研究家
國塩亜矢子

冬から春へ移行するこの時期は、肌の調子も狂いがち。毎年ゆらぎ肌に悩む女性も多いのではないでしょうか。

春のゆらぎ肌対策食材

インナービューティー料理研究家の筆者が、ゆらぎ肌をサポートする旬食材や定番食材をご紹介します。手軽に実践できるおすすめの食べ方も合わせて参考にしてみてください。早めのインナーケアでゆらぎ肌知らずの美肌を目指しましょう。

■冬から春に肌がゆらぎやすいのはなぜ?

冬から春にかけてはまだ空気の乾燥が続いているうえ、花粉や黄砂など外的要因の変化が多い時期です。

花粉が皮膚につくことで肌トラブルも起こりやすいので、新陳代謝の良い強くて美しい肌作りを心がけることも大切です。また、体の「冷え」も新陳代謝の低下につながるので気をつけましょう。

■ゆらぎ肌を加速させるNG行動

以下の項目は、すべてゆらぎ肌(敏感肌)につながります。注意しましょう。

・湯船につからない

・入浴後すぐに保湿しない

・洗顔の際に肌に負担をかけすぎている

・薄着、素足など身体が冷えやすい服装

・睡眠不足

・水分不足

・保湿不足

・栄養不足

冷えを防ぐ」「肌の新陳代謝をよくする」「細胞のもととなる栄養素や抗酸化作用が高い食材をとり入れる」といったことの相乗効果で、強くて美しい肌作りを目指すことができます。熱すぎるお風呂や、顔や身体を洗う時にゴシゴシ力を入れすぎることもNGです。

ひとつひとつ、できる時にできることを心がけ改善していくことが大切です。

■ゆらぎ知らずの肌をサポートするおすすめ食材

冷え対策に:薬味類やオリーブオイル

生姜やニンニク、唐辛子などの薬味類は、発汗作用により血流を促進し身体の中からあたためてくれます。摂りすぎはNGですが、適量を湯豆腐や鍋、スープや味噌汁などに加えればポカポカと冷え知らずの身体に導きます。

ナッツ類や西洋カボチャ、赤パプリカ、オリーブオイルなどに多く含まれる「ビタミンE」は、血流をサポートして巡りを良くする働きが期待されています。抗酸化力も高い栄養素なので、冷え予防と同時に強くて美しい肌作りも期待できます。

新陳代謝の低下につながる冷えを防ぐことで、ゆらぎ肌をケアしましょう。

乾燥対策に:にんじんやレバー類

にんじんや西洋カボチャ、春菊、菜の花、ほうれん草、ブロッコリー、レバー類、ウナギのかば焼きなどに豊富に含まれる「β-カロテン」は、体内で「ビタミンA」として働く栄養素です。目の健康や粘膜、肌細胞を乾燥から守り強くする働きが期待されています。春が旬のホタルイカにも豊富ですよ。

ビタミンAは油脂性のため炒めたりオイルを回しかけるなど、油脂類と合わせることで身体への吸収率が高まります。

美肌を育てる:肉類や魚類

強くて美しい肌を作るためには、何といっても細胞のもととなる「たんぱく質」が必要です。肉類や魚類、卵類に豊富な良質なたんぱく質を不足することなく食事でとり入れましょう。

春は、サワラやタイなどの旬魚が出回ります。旬の味覚をとり入れ、楽しみながらインナーケアを叶えましょう。

細胞強化に役立つ:トマトや新じゃがいも

抗酸化力の高い「ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE(ビタミンエース)」をはじめ、トマトに豊富な「リコピン」やブルーベリーなどに豊富な「ポリフェノール」、ハイカカオに豊富な「カカオポリフェノール」などの抗酸化成分も、ゆらぎ肌対策に欠かせません。

活性酸素の働きを抑え肌細胞を強くすることで、花粉やマスクかぶれなどの外的要因による肌荒れ予防に役立ちます。「ビタミンC」は柑橘類や旬のいちご、グリーンキウイ、新じゃがいもなどにも豊富です。

上記でご紹介した食材群を組み合わせて調理するだけで、立派なひと品が完成します。筆者は、美味しい春にんじんや菜の花を細く切り、レバーや卵などと一緒にさっとゴマ油で炒めて塩で味を整えるのがお気に入りです。

お好みの食材を上手に組み合わせて、ゆらぎ肌知らずの美肌を作るひと皿を楽しんでくださいね!

(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)

 

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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店
※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部
※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店
※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ
※田中敬一・原田都夫・ 間苧谷徹/著(2016年)『科学的データでわかる 果物の新常識:ガン・心臓病・脳卒中・認知症を寄せつけない 知られざる果物の機能性』誠文堂新光社
※白澤卓二/監修(2018年)『医者が教える最強の食事術』宝島社
※藤原昌高/著(2010年)『からだにおいしい魚の便利帳』高橋書店

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