真夏の暑さで冷たいものなどを食べる機会が増えると、腸は疲れているかもしれません。

管理栄養士の筆者が、腸をいたわってくれる旬食材と、効果的な食べ方についてご紹介します。
■夏場は腸が疲れがち? その理由とは
暑い季節は、冷たいものを食べたり飲んだりする機会が増えますよね。
冷たいものを摂取すると胃腸が冷えるため、胃腸の機能が低下して正常に消化・吸収が行えず、下痢などの原因になるおそれがあります。
胃腸の機能が低下すると、食欲がわかなくなったり活力が出なかったりして、全身の不調にもつながるでしょう。
暑いときに冷たいものを摂取するのと気持ちが良いですが、実は腸の疲労や夏の不調を招いている可能性があるのです。
胃腸をいたわる食事を心がけることで対策が可能ですので、具体的にどのような食材を取り入れると良いのか、ご紹介していきます。
■腸を整える&いたわる旬食材3つ
(1)にんにく
にんにくの香り成分である「アリシン」に熱を加えたり刻んだりすると、血行を良くする効果が得られるのだそう。
冷たいもので冷えた腸を、体の内側から温めることができるため、腸疲労の予防に役立ちます。
また、にんにくには、腸内で善玉菌のエサとなる「オリゴ糖」も含まれており、腸内環境そのものを改善するアプローチが可能です。
疲労回復に効果的な「ビタミンB1」も豊富ですので、夏バテ予防にも効果的ですよ。
アリシンは、加熱やすりつぶすことで細胞が壊れ、効果を発揮するため、じっくり加熱していただきましょう。料理にすりつぶして加えても良いですし、丸ごとホイル焼きにしても美味しいですよ。
夏に旬を迎えるので、ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。
(2)トマト
体の体温調節には、自律神経が関係しています。夏場は冷房のきいた室内と屋外との寒暖差で、自律神経が乱れやすくなるのだそう。
胃腸の働きは、自律神経である副交感神経が活発=リラックスした状態でなければ十分に機能しません。
ストレスや緊張で交感神経が活発な状態が続くと、胃腸への血流が減り、腸が疲れる原因になってしまいます。
そのため、自律神経が乱れて交感神経が活発な状態が続くのを防ぐことが、腸の疲れを防ぐポイントだといえるでしょう。
トマトに含まれる「GABA(ギャバ)」には、副交感神経を活発にすることでストレスや緊張を和らげる効果があるため、腸の疲れ予防におすすめです。
GABAはアミノ酸の一種なのですが、アミノ酸の代謝には「ビタミンB6」が関与しています。ビタミンB6を一緒に摂取すると、効率よくGABAの効果を得られますよ。
ビタミンB6は、にんにくや唐辛子、マグロなどの食材に多いため、組み合わせて食べてみてくださいね。
(3)オクラ
オクラには、水溶性食物繊維である「ペクチン」が含まれています。ペクチンは、腸内で善玉菌を増やす作用があり、それによって腸内環境を整える効果が期待できます。
オクラを食べるときは、スープや煮物にしましょう。ムチンが水溶性であることから、汁ごと食べられる調理法が最適だからです。また、加熱に弱い性質もあるため、茹でるときはサッと短時間に済ませてくださいね。
疲れた腸を旬の食材でいたわり、夏に暑さに負けない体作りをしましょう!
(フリーランス管理栄養士 今井尚美)
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【参考】
※【医師監修】夏バテが引き起こす「胃腸バテ」とは?胃の不調を防ぐワンポイントアドバイス – エーザイ株式会社
※夏場の胃腸トラブル – 大協薬品工業株式会社
※にんにく – わかさの秘密
※夏バテの下人は、自律神経の乱れ!?自律神経を整えて健やかな秋を迎えよう – 大正製薬
※GABA(ギャバ) – わかさの秘密
※ムチン – わかさの秘密

