浴びすぎてしまった紫外線。手遅れになる前に、“今すぐ”できるケアで夏肌を守りましょう。

肌育美容家の筆者が、40・50代の肌をいたわる、紫外線ダメージの即時ケア&習慣をご紹介します。
◼️紫外線を浴びた“その日”がリカバリーの分かれ道
夏本番。気をつけてはいても、いつの間にか浴びてしまう強烈な紫外線。
「ちょっとそこまで」のつもりが日差しにさらされたり、帽子や日傘が間に合わなかったり……。帰宅後に「なんだか肌がほてっているかも?」と感じたことはありませんか?
紫外線によるダメージは、気づいたときにはすでに進行中。そのままにしておくと、シミやシワ、くすみなど、肌悩みの“芽”が定着してしまう可能性もあります。
だからこそ大切なのは、紫外線を浴びたあとすぐのリカバリーです。
◼️紫外線を浴びた肌は炎症中かも? 応急処置がカギ
肌が赤くなったり、ピリついたり、ほてりを感じたりする場合は、軽い炎症が起きているサイン。まずは冷却と保湿で、肌のほてりを落ち着かせましょう。
冷たいタオルや保冷剤をガーゼで包んで、ほてりを感じる部分に当てて冷やしてください。肌に摩擦を与えないように、押し当てるだけでOKです。
落ち着いてきたら、低刺激の化粧水でたっぷり保湿を。コットンに含ませてやさしくパッティングするか、シートマスクでうるおいを補給するのも効果的です。
このタイミングでは、グリチルリチン酸ジカリウムやCICA(ツボクサエキス)などの、抗炎症効果が期待できる成分が含まれた化粧水や美容液が頼りになります。
■リカバリーは“当日”が勝負! 翌朝に持ち越さない習慣を
紫外線を浴びたその日は、肌が刺激に敏感になっている状態です。そのまま放置すると、炎症が色素沈着や乾燥、バリア機能の低下につながってしまうことも。
メイクオフは早めに
帰宅後はできるだけ早くクレンジングを。摩擦レスなミルクタイプや、洗いすぎないジェルタイプなど、やさしい処方のものを選ぶのがポイントです。
お風呂はぬるめに
熱いお湯は乾燥の原因に。38℃前後のぬるま湯で、湯船に浸かるのは短時間に留めましょう。
スキンケアは“鎮静・保湿”がメイン
ピーリング系アイテムの使用は避け、肌が落ち着くまで数日はシンプルケアを心がけて。
■ダメージが蓄積されやすい40・50代の肌は“守りと再生”のWアプローチを
40代以降の肌は紫外線の影響を受けやすく、回復にも時間がかかります。だからこそ、「守る+立て直す」の視点で、肌をやさしくケアしてあげましょう。
日中は“守り”のケアを徹底
日焼け止めは朝だけでは不十分なので、本来は2〜3時間おきの塗り直しが基本です。
とはいえ、メイクの上からは難しいもの。そんな時はスプレータイプの日焼け止めや、UVカットパウダーを活用してください。
夜は“立て直し”を意識したスキンケアを
肌が落ち着いてきたら、美白やエイジングケアを徐々に取り入れて。
おすすめは、ビタミンC誘導体やナイアシンアミド、トラネキサム酸などのブライトニングが期待できる成分。メラニンの生成を防ぎ、シミ・くすみ予防をサポートしてくれます。
ただし、肌のコンディションが不安定なときは無理せず、保湿中心のケアを続けましょう。
■インナーケアも一緒に! 紫外線に負けない肌づくりを
紫外線は肌表面だけでなく、体の内側にも影響を与えます。日差しを浴びることで発生する活性酸素は、肌老化を早める一因とされています。毎日の食事からも、ダメージに備える習慣を意識してみましょう。
・ビタミンC・E(キウイ、アボカド、ナッツ類など):抗酸化力が高く、肌のダメージ修復に関わる栄養素。
・βカロテン(にんじん、かぼちゃ、モロヘイヤなど): 体内でビタミンAに変わり、粘膜や皮膚の健康をサポート。
・水分補給も忘れずに:汗をかいた分だけでなく、1日1.5L程度をこまめに摂取し、肌の内側からうるおいを保ちましょう。
■“今すぐケア”が、未来の肌を守る一歩に
「日焼けしちゃったかも…」と感じたときこそ、肌を甘やかすチャンスともいえます。
ほてった肌をクールダウンさせて、やさしく保湿。必要以上にあれこれ塗らず、シンプルに丁寧に、が基本です。
未来のシミやくすみを防ぐには、「今日、何をするか」がカギ。40・50代の肌に必要なのは、やさしく続けられるケアです。“リカバリー上手”な習慣で、澄んだツヤ肌を育てていきましょう。
(肌育美容家 今泉まいこ)
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【参考】
※【医師執筆】肌の老化を加速するのは紫外線 – セルバンクの「肌の再生医療」
※アンチエイジングと美容の強い味方!かぼちゃに含まれる栄養・ビタミンA、C、E _ ストーリー – 味の素グループ

