気温が下がって日差しもやわらいできた季節。しかし、紫外線量は思ったよりも減っていません。
特に11月は、乾燥した空気と合わさることで、肌の老化を進めてしまうこともあります。

コスメコンシェルジュの筆者が、気温が下がる今こそ見直したい、晩秋の紫外線リスクと正しいケア方法をお届けします。
■秋の紫外線はどれくらい?
11月に入りずいぶんと過ごしやすくなりましたが、秋の紫外線の量は夏の6~8割程度あるといわれています。
「もう日焼け止めは塗らなくてもいいかな」と思いがちですが、しわやたるみを引き起こすUVA(紫外線A波)は、1年を通して地上に降り注いでいます。
秋は、真夏に比べるとUVB(日焼けの主な原因)は減りますが、その一方でUVAはガラスや雲を通り抜けて肌の奥深くに届き、目に見えないあらゆるダメージを与えます。
さらに、気温が下がると肌表面の血行が悪くなり、ターンオーバーも滞りがちに。紫外線で受けたダメージが肌に残りやすくなるのです。
頬骨・鼻筋・手の甲など、紫外線が当たりやすい部分は特に注意しましょう。
■乾燥と紫外線の“ダブルパンチ”で進む秋老け
晩秋は空気が乾き始め、肌の水分が逃げやすくなる季節。
この時期に紫外線を浴びると、乾燥して弱った肌がダメージを受けやすく、シミ・くすみ・小じわといった「秋老けサイン」が加速します。
40・50代の肌はバリア機能が低下しやすいため、紫外線ケアと同時に保湿ケアも強化するのがポイント。
たとえば、「UVカット+うるおい成分入り」の日焼け止めを選ぶと、1本で肌を守りながら保湿まで叶えられます。
乾燥が気になる日は、日中の保湿ミストや乳液で軽く塗り直すのもおすすめです。
■今からできる晩秋のUVケア
(1)朝のスキンケアは保湿→UVケアをセットで行う
化粧水やクリームで肌を整えたあと、UV下地をしっかりオン。乾燥によるヨレを防ぎながら、紫外線をブロックします。
(2)曇りの日や室内でも油断しない
窓際や車内でもUVAは届くため、短時間の外出でも日焼け止めを欠かさずに。軽いつけ心地のジェルタイプやミルクタイプなら、ストレスなく続けられます。
(3)手・首・デコルテも忘れずに
顔だけでなく年齢が出やすいところも同時にケアを。ボディ用のUVクリームを1本常備しておくと便利です。
涼しくなったからといって紫外線対策をやめてしまうと、気づかないうちにシミやハリ不足が進行してしまうこともあります。晩秋こそ、「紫外線+乾燥」から肌を守るケアが大切。日焼け止めを塗る習慣をキープしながら、保湿重視のスキンケアで冬本番に備えましょう。
(美容ライター/コスメコンシェルジュ/ナチュラルビューティスタイリスト 稲毛 登志子)
【関連記事】
・40・50代の老け肌を改善!効率的に美肌になる方法
・角質を削るのはNG?かかとの正しいケア3つ
・オバ目元が若返る!40・50代がすべき目尻のシワ改善策
・毛穴がどんどん広がる…40・50代の「たるみ毛穴」改善策

