ネット通販でお洋服のお買い物はされたことはございますか? Webのみのお店も増えており、実店舗では買えない魅力的な商品もたくさんあります。また近くにお気に入りのお店がなく、ネット注文にトライしてみたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。ネット注文で服を買うのは、サイズの見立てにコツが要り、失敗してしまわないかと不安ですよね。そこで、パタンナーでもある筆者が、ネット通販での服選びのコツを紹介したいと思います。今回は、“トップス”についてお伝えしますね。
■サイズ選びで注意すべきポイント
ネット注文で一番心配される、「サイズの正しい計り方」をお伝えします。ネット通販の大手メーカーは大体どこでも、“ヌード寸法”と“出来上がりの寸法”の表記があります。ヌード寸は下着の状態で計った寸法で、目安になる体型を示しています。出来上がり寸法は洋服の仕上がり寸法なので、ヌード寸にさらにゆとりが加えられています。この数字を間違うと、着られない服を買ってしまうことになるので注意しましょう。
■ヌード寸法の計り方
まずはヌード寸法の計り方、それからゆとりの目安をお教えします。サイズを計るのも実はすごくコツがあるので、計る位置と計り方のコツを紹介します。トップスで重要な寸法を5点、挙げていきます。
・バスト(身幅)
下着屋で計ってもらえるので、正確な数字を知っている方も多いかもしれません。バストを計るコツはバストトップから水平に計ること。メジャーがよれやすいので、他の人にお願いするのがおすすめです。身幅は袖下の付け根から計っているので、必ずしもバストの位置の数字ではないことがあります。身幅は幅なので、一周したサイズの1/2で表記されています。バストは呼吸をするため運動量が多くゆとりが必要なので、少なくとも+4~5cm以上、仕上がり寸はヌード寸法よりも大きめがいいでしょう。
・肩幅
服において肩幅は一番重要かもしれません。 肩にある突起した骨と首の後ろの一番突起した骨、更に反対側肩の突起した骨の3点をつないだのが肩幅です。背肩幅と記入されているところもあります。標準は36cm~38cm。
・袖丈
肩の突起した骨から手首の骨までの長さが正確な袖丈です。ジャケットの場合はそれより+6cm、シャツの場合それより+4~5cmぐらいがちょうどいい数字になるでしょう。肩幅が狭いと袖も上がってしまうので、心配な方は一度裄丈を出した方が正確な袖の長さがわかるでしょう。
・裄丈
肩幅1/2+袖丈=裄丈です。ドルマンスリーブやドロップショルダーなどきちんとした肩の位置から袖の付いてない服の場合は、この丈が目安になります。
・袖巾
腕の付け根を一周計った数字です。ゆとりが少ないと袖が上げづらくなります。
・着丈/総丈
着丈は実は難しいものの一つです。 服そのものの長さと、着た時の長さは違うからです。衿ぐりが広い服だと着て見ると思っていたよりも長い、ということもあるかと思います。着丈は後中心衿ぐりの位置から裾までの長さ。総丈は衿ぐりの肩の位置から裾のまで長さ。衿ぐりの広いものやワンピースなどは総丈で示されている場合が多いです。
いかがでしたか? 今回は、ネット通販での服選びのコツのトップスについてお伝えしました。試着できないネット通販だからこそ、サイズを把握して、自分にぴったりのお気に入りをみつけてくださいね。
(レタル店主/デザイナー・パタンナー ヒグチトモミ)
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