カフェなどで飲みものを注文したとき、飲み干したあとに不思議に思うことはありませんか? グラスのなかに残っている氷が、あまり溶けていません。しかも無色透明でとってもキレイです。こんな氷が家でも作れたらいいなと思いますよね。飲みものもいっそう美味しく感じそうです。今回は、料理研究家である筆者が、「お店のような透明な氷を作る方法」をご紹介します。
■1:家庭用冷凍庫より高い温度でゆっくりと
透明な氷を作るのには、通常の家庭用冷凍庫より少し高いマイナス10度くらいの温度でゆっくり凍らせる必要があります。家庭用の冷凍庫の庫内温度は、マイナス18度が基準。これを上げるのはやや難しいので、製氷器をタオルで包んだり、発砲スチロールのケースに入れるなどの工夫をするといいでしょう。
■2:ミネラルウォーターを沸騰させて使う
水にはミネラルやイオンなどが含まれています。水を冷凍庫に入れると、純粋な水の部分から凍っていき、ほかの物質はあとから凍って白くなります。ですから、ミネラルウォーターを煮沸して不純物のない状態にしてからのほうが、透明な氷になりやすいのです。
■3:二段階に分けて凍らせる
水は純粋な部分から凍っていくので、少し凍った時点で残っているのは不純物の混じった水ということになります。それを捨てて、新しい水を継ぎ足して凍らせれば、不純物の少ない透明度の高い氷ができます。
■4:専用の製氷器を使う
透明な氷ができる製氷器なども出回っています。通常の四角いものだけでなく、大きな丸いものなど形にもバリエーションがあるので、パーティーシーンなどで使うと楽しめるでしょう。
いかがでしたか? 透明度の高いキレイな氷を使えば、いい雰囲気作りにもなります。家庭でも、カフェやバーのようなオシャレな空間に演出できます。特別な来客用に、用意しておくといいかもしれませんね。
(料理研究家 オガワチエコ)
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