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靴だってアンチエイジング!プロ直伝「正しいシューズケア」と保管法


ヒグチ トモミ

そろそろ涼しくなると衣替えの季節にかかります。夏場お世話になったサンダルやパンプスもしばらくはお休み。しかし、扱い方を間違えるとカビが映えたり色移りすることも…。エイジング世代ともなれば、身につけるものもしっかりケアしたいもの。シューズケアの正しい方法を、シューリペアのプロに教えてもらいました!

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素足で履く靴のケアのポイント「中敷き」

メンズの靴と違い、女性の靴は履いて味を出すというものではありませんから、手入れが必要になります。特に、夏に活躍するサンダルやパンプスは素足で履くことも多いですよね。そんな靴のお手入れ方法とは?
「大切なのは中敷きを清潔に保つこと。そして適度な除湿が大切です。除菌、消臭スプレーが一つあると良いです。普段から使用すると、ニオイの原因になる雑菌の繁殖を防ぐことが出来ます。手ぬぐいや古Tシャツなどに吹きつけてから中敷を拭けば、角質や汚れなども、ある程度落とすことが出来ます。沢山歩いた日は、手ぬぐいや古Tシャツを水に濡らし硬く絞って拭けば、汗もとることができ効果的です。さらに除湿剤を入れれば、靴内の衛生はかなり保たれると思います。」

 

アッパーお手入れの注意点

外側、いわゆるアッパーのお手入れに関しては表革、スエード、エナメル…と各々に適したお手入れ用品があります。月に一回程度で良いので、使用してください。ここで、注意をすることは「薄い色の靴」の場合だそう。
「場合によってはシミになってしまうこともあるので、百貨店など専門の販売員がいるところで相談をしながらの購入をおすすめします。また、実際のところクリームなどの補色というのも薄い色だとかなり難しいもの。絵の具でも、淡いベージュにちょっと黒が入るだけで濁ってしまいますよね。つまり汚れの上から塗ったところで、完全に隠すことはできないのです。また、エナメルの場合は下駄箱にぎゅうぎゅうに詰めてしまうと靴同士がくっつき、表面のコーティングが剥がれてしまうこともあるので気をつけましょう。エナメルの再コーティングというのはまず出来ないので、注意が必要です」
さらに、白のエナメルの隣に赤のエナメルの靴がくっついて…と場合は、白い靴にに赤い色移りが…なんてことも! これもとることはできないので要注意です。

 

少しでも長く履くためのコツ3つ

夏靴の保管に関して最も気をつけたいのは、湿気によるカビの発生。中敷き部分の衛生環境が良ければ発生しにくくはなりますが、箱に除湿剤を靴には防カビ剤を吹いておくと良いでしょう。

「さらに靴箱に穴を開けて通気を良くするのも有効です。季節に問わず言えることなのですが、最初に話したとおり華奢、加えて綺麗な状態を保つのが難しい場合には、カギを握るのは“使い分け”ですね。黒や焦げ茶の、表革のパンプスを一つ持っておくと汚れや傷も比較的元に戻しやすく便利です。最近では強度のある紳士靴ブランドが、女性向けに出している靴なども多いので、チェックしてみてくださいね。
また、薄い色の靴や繊細なデザインの靴は、履く日をしっかり気にすることが大事。汚れてしまうと元に戻すことは難しいからです。最初は晴れの日に履くような靴でも、汚れてきたらデイリーユースに回し、最終的には悪天候時や作業靴にと、徐々に違う役割を与える。そうすると、一足の靴と長く付き合うことができるので理想的ですね。」

以上、プロのシューリペアからいただいたアドバイスでした! お肌のお手入れのように、靴を素敵に履けるかどうかは、お手入れ次第なんですね。定期的な手入れと、的確な保管方法で大事な靴を長く履ける大人の女性になりましょう。
(レタル店主/デザイナー・パタンナー ヒグチトモミ)

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