ベーシックなアイテムを上手に着こなす大人に憧れるけれど、ベーシックなアイテムほど着こなしのセンスが問われるようでむずかしく感じますよね。とくに、肌馴染みの良いベージュは一歩間違えると老け見えにつながります。

スタイリストの筆者が、40・50代世代がベージュアイテムで老け見えしないコツをご紹介します。

■ボトムスをブラウンで引き締める

（ウールリバーロングトレンチコート／ICB　税込価格53,900円）

ベージュで老け見えするのは、全身を明るく柔らかい色でまとめすぎていることが原因のひとつになっています。

例えば、ベージュのニットに白のパンツやアウターの組み合わせ。この色合わせ自体は統一感があって良いのですが、素材も色も単調すぎると場合によっては野暮ったさが強調されます。

それを防ぐために、大人世代はボトムスをベージュと同系色のブラウンでグッと引き締めると良いでしょう。ベージュ×ブラウンという組み合わせ自体も大人シックで、40・50代に馴染む色合いです。

ボトムスと靴が引き締まった色ならば、アウターとトップスは柔らかい色を重ねても野暮ったくなりません。

■白カットソーを重ねて肌との同化を防ぐ

（リネンリリー ボートネック プルオーバー／23区　税込価格27,940円）

ベージュのトップスで老け見えするもうひとつの原因は、肌と同化していることです。ベージュは肌色と似ているので、単色無地のトップスだと遠くから見るとコーデ全体が味気ない印象になりやすいですね。

ですが、こちらは意外と簡単な方法で解決できます。それが、ニットの下に白のカットソーインナーを足すこと。

肌とニットの間に白のインナーが入ることで同化をラクに防げます。この時、襟・裾・袖から白のインナーをチラ見えさせることがポイントですよ。

ボトムスはブラウンでもOKですが、オフブラックやグレーなどでモードシックにまとめると、また違った雰囲気のコーデが完成するのでおすすめです。

■インナーをオールブラックでまとめる

（ヘアリーVネックニットカーディガン／23区　税込価格20,900円）

ベージュのカーディガンを合わせたスタイルもおすすめです。ニットやカットソーなどのトップスでベージュを取り入れるのは心配という方はまず、ベージュのカーディガンから挑戦していただくと良いでしょう。

カーディガンならニットと違って肩掛けもできますし、合わせるインナー次第で雰囲気をガラリと変化させることができるので、比較的ニットよりもコーデが組みやすいです。

インナーやボトムスに柄を入れても良いのですが、シンプル派の方ならインナーの上下ともにオールブラックでクールにまとめてみてください。コーデをオールブラックにすると重たくなりがちですが、そこにベージュのカーディガンがプラスされるとコーデがトーンアップします。

野暮ったく見えがちなベージュも黒のおかげで洗練見えするので、鉄板の組み合わせとして押さえておくと良さそう。

■ボトムスならゆったりパンツで取り入れて

ベージュは基本的にトップス、スカート、アウターが取り入れやすく、コーデも失敗しにくいです。

もし、パンツで取り入れたい場合は、できるだけ脚のラインが目立たないワイドパンツ、タックパンツ、イージーパンツなどゆとりのあるシルエットのものを選びましょう。

大人世代は、とくにサテン素材などの光沢感とリラックスさのあるデザインがよく似合います。ぜひ、今回ご紹介した着こなしとアイテムの特徴を参考にして、素敵なベージュコーデを組んでみてくださいね。

（ファッションスタイリスト・ライター　角　佑宇子）

 

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