新年度を機に定番スーツを見直してみませんか? 前回の記事ではデザイナー・パタンナーである筆者が、基本的なサイズ感の見直しをご紹介しました。今回は、体型別に似合うスーツ選びを考えてみましょう。
■ジャケットを試着するときのチェックポイント3つ
着心地を左右するのは「肩幅」
ジャケット選びは、まずは肩幅がしっくりおさまることが重要です。肩幅のおさまりは着心地・動きやすさにつながるためです。
スラっと見えできるかの分かれ道!「ウエストライン 」
その次に大事なのはウエストライン。高さや絞り具合によって、太って見えるか痩せて見えるかが左右されます。ウエストラインはイメージ全体を左右する重要な部分なので、試着する際は、自分の好みに合いながら、シルエットが美しく収まっているか見ることが大事です。
意外と印象が変わる!体型に応じてチェックしたいポイント
ウエストラインに加えてデザインのイメージを決めるのは、
・ボタンの個数
・裾に入った切れ込み(ベンツ)やスリットの有無
・衿の形や大きさ
など。顔が大きい、肩幅が大きいといった悩みがある人は、大きめな衿を選ぶとよさそうです。お腹周りが気になる方はボタン個数が多く、着丈が長めのものを選ぶといいでしょう。ヒップにボリュームを出したい場合は、サイドベンツがあるほうがきれいに見えますよ。
■体型カバーに重要!ボトムスの選び方
お尻・太もも・お腹まわりの悩みはスカートをチョイス
30代・40代に多い下半身の悩みは、ボトムス選びで解決できることも多いです。お尻が大きい、太ももが太い、お腹まわりが気になるという方は、スカートスーツをチョイスするのもおすすめ。特にタイトスカートはお尻が大きい人の方が似合いますから、隠そうせずに思い切って見せるほうが魅力的に見えますよ。
脚の悩みなら「ワイドパンツ」で解決!
スーツのトレンドは、スキニーや細身一辺倒から、ボリュームのあるシルエットに変わりつつあります。カジュアルでも流行中のワイドパンツはスーツで取り入れてもすてきです。「ふくらはぎが太い」という方ほど、ワイドパンツ気味のシルエットを選ぶとよいと思います。「脚は太いけどふくらはぎは細い」という方は、クロップドタイプを選ぶと細身に見えること間違いなし!
■大人ならでは!遊び心のあるプラスワンスーツ
1着目に買うスーツは、フォーマルシーンにも対応できるベーシックなブラックが無難ですが、プラスで購入するならデザインものもチェックしてみて。20代の若手とは違い、30代・40代ならば少し自由度が増してくるはずです。これまでベーシックなものを選んでいた方は、これを機に遊び心のあるプラスワンスーツを購入してみては? 今まで持っていないカラーをチョイスする、衿の形で変化をつける、違う形のボトムスを追加で増やす、といったことでも変化のある着こなしに。
いかがでしたか? 20代の人たちとは違う、余裕のあるスーツスタイルを着こなしましょう。
(レタル店主/デザイナー・パタンナー ヒグチトモミ)
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※ONWARD CROSSET