新年度を迎え、街中にはフレッシュなスーツ姿の新入社員もたくさん見られる時期ですね。さて、この機会に30代・40代のスーツの着こなしも見直してみませんか? スーツは定番で形が変わらなさそうに見えますが、実はトレンドも存在します! 今回は、デザイナー・パタンナーの筆者が、30代・40代に似合うスーツの選び方をご紹介します。
■体型変化に合わせてスーツのサイズ見直しを
スーツの重要な部分はサイズ。定番型だからこそフィット感がスーツの見映えを左右します。30代・40代になると、1年でも体型に変化することもありますよね。特に出産などを経験している人は、産前に着ていたスーツがしっくりしないこともあるかと思います。まずはサイズをチェックしてみましょう。スーツは値も張り、長く着ることを前提にしているので、直せるようにできているものもあります。体型が変わって着られない場合は、一度お直し屋さんで直すのも手。しっかりとしたお直し屋さんにはサイズを見てくれるプロがいます。せひ相談してみてください。
■無理して小さいサイズはNG!サイズはゆとりあるものを
「ジャケットは肩で着る」と言われるほど、スーツのサイズで重要なのは、ジャケットの肩幅。細くても肩幅がある方は、無理に小さいサイズを着るのではなく、ワンサイズ上のものも試着したほうが合うサイズを探しやすくなります。スーツは窮屈なものを着ていると、ゆとりがなく感じられます。年齢を重ねた落ち着きを感じさせる着こなしをしたいものです。
■袖丈・裾の長さのチェックはしっかりと
袖丈・裾の長さも着こなしのイメージを印象づける大事な部分です。袖の長さは個人差が大きいので、必ず試着して袖丈をチェックし、必要であれば直しましょう。長すぎる袖はだらしなく感じさせます。手首の骨よりも1.5cm前後長いサイズがちょうどいい袖丈です。パンツの裾も重要です。フルレングスの場合、床から3cm上の裾位置がよいと言われています。可能なら履き慣れたパンプスを履いて試着しましょう。
■ここ数年のスーツのサイズ感、変化しています!
実は、サイズ感の主流も少しずつ変わっています。数年前まではスキニー、ジャケットはハイウエスト、ボトムスはローライズが定番でした。しかし近年は、スーツはゆったりめに、ウエストはジャストにという変化が起きています。これは30代・40代には朗報。細身のローライズは若々しく見えやすいですが体型も目立ちやすく、下手するとムリしている感じが漂ってしまいます。
いかがでしたか? スーツのトレンドや体型の変化を機に、サイズ感がしっかり合うものを選びましょう。落ち着いて見えること間違いなしです。
(レタル店主/デザイナー・パタンナー ヒグチトモミ)
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※ONWARD CROSSET