カレーを作る際、一食分ということはなく、だいたい多めに作ってあとでも食べられるよう保存しておきます。むしろ一日置いたカレーのほうが、具材に味がしみ込んでいて美味しいという意見も多いですね。保存の仕方についてですが、夏はさすがに厳しくても、冬であればそのまま放置しておいてもよさそうな気がします。今回は、料理研究家である筆者が、「カレーを保存するのに注意すべきポイント」についてご紹介します。
■1:保存期間の目安
カレーはそのまま放置しておくと細菌類が繁殖し、食中毒などの原因になります。季節によって多少の誤差はあるものの、常温での保存期限は1日ぐらいです。冷蔵庫に入れておくと、だいたい2~3日。冷凍だと1ヶ月ほど保存できます。
■2:ルーを薄く広げて冷凍保存が理想
鍋のまま冷蔵庫に入れて保存する方もいますが、この方法だと外側だけが冷えて、しばらく内側に熱が残ります。ですから、鍋から出して冷凍保存するのが理想的です。一食分ずつに分けて、ジッパー付きの密閉袋に入れて薄く広げて冷凍庫へ。これなら食べる際に解凍もしやすいです。
■3:ジャガイモはつぶすか取り除く
ジャガイモは劣化が早く、時間が経つとかなり味が落ちます。冷凍して解凍すると食感がパサついて、まるで美味しくありません。ジャガイモは取り除くか、すりつぶして混ぜたほうがいいでしょう。ほかにも、ニンジンなどの大きな具の場合も、同様の処理をしたほうが美味しさが保てます。
■4:防腐作用のあるスパイスを多めに
カレーを日持ちさせるために、防腐作用のあるスパイスをたくさん入れるのも方法のひとつです。ガラムマサラや生姜、ニンニクといったスパイスが効果あり。汗を出してカラダを温め、新陳代謝を高める効果などもあるので、お好きな方はたっぷり入れてもいいですね。
いかがでしたか? カレー好きな方は多く、「毎食でも飽きない」という方もいます。短期間で食べ切れたらいいのですが、時間がかかるようなら冷凍保存がお勧めです。できるだけ美味しいカレーを味わってください。
(料理研究家 オガワチエコ)
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