汗や皮脂でファンデーションが崩れやすいこの季節。化粧直しにあぶら取り紙を使用するという方が多いのではないでしょうか?
持ち運びもしやすいあぶら取り紙は、便利さからついつい使いすぎてしまいがちですね。
でも、ちょっと待って。実は、その使い方には、注意が必要だということをご存知でしょうか?
今回は、美容ライター・コスメコンシェルジュの筆者が、あぶら取り紙の種類と使うときの注意点をご紹介します。
■あなたは大丈夫?大人に多いインナードライ肌
年齢とともに皮脂の分泌は低下してきます。とくに40代ともなると、乾燥肌を自覚する方が多いようです。
実は、最近では、肌の表面は潤っているように見えても、肌内部は乾燥しているインナードライ肌の方が増えているようです。
肌の内部が乾燥していると、バランスを取るためによけいに皮脂が分泌されてしまうことがあり、肌表面が過剰にテカったり、ベタついたりすることもあるので注意が必要。
また、保湿に気を配るあまり、クリームや乳液などを使いすぎて、ファンデーションが崩れやすくなっている方も多いようです。
オイリー肌ではないのに、朝のメイクが夕方までもたないという方は、そのどちらかの傾向があるかもしれないので、お肌の状態やお手入れを見直してみることをおすすめします。化粧直しの時に、Tゾーンの余分な皮脂をそっと取り去ることで、仕上がりがグッときれいになります。
■あぶら取り紙は皮脂を取りすぎるというのは本当?
お化粧直しのとき、余分な皮脂を取り去るのに便利なアイテムとして、あぶら取り紙を第一に思いつく方が多いかもしれません。
一方で、あぶら取り紙は、皮脂を取りすぎるので肌によくないという噂があるようですが、これは誤解であると言えます。
あぶら取り紙に移るのは、肌の表面の余分な皮脂のみ。肌内部の、本来肌にとって必要な脂分や水分まで吸収してしまうということはあり得ないので、頻繁に使いすぎてそれが乾燥を招くということはありません。
ただし、お肌のタイプによって、向いているアイテムが異なります。ご自分のお肌にぴったりのあぶら取り紙をチョイスすることが、お化粧直しにあぶら取り紙を役立てるためのポイントになります。
■肌のタイプによっておすすめのあぶら取り紙は違う
もともとのオイリー肌の方には、もっとも吸収率の高いフィルムタイプがおすすめです。
このタイプの原料はポリプロピレンというプラスチック素材で、皮脂吸収力が抜群です。皮脂分泌の多い男性用のあぶら取り紙にも使われています。1枚使用するだけで、スピーディに皮脂を取り去るので、化粧直しにかかる時間も短縮できます。
対して、取り去る皮脂が少ない乾燥肌の方におすすめなのは、和紙のあぶら取り紙。軽くTゾーンのテカリをおさえたいという時にも、適度な皮脂吸収力を発揮してくれるので重宝します。
■普通肌におすすめのアイテムとは?
乾燥肌というほどではなくオイリーでもない、一般的に普通肌といわれる多くの方に一番おすすめなのは、実は、あぶら取り紙よりもティッシュです。
ティッシュは、皮脂の吸収率がプラスチックと和紙のちょうど中間に位置するので、ちょうどいい皮脂吸収力を発揮してくれます。わざわざあぶら取り紙を用意しなくても、ふだん持ち歩くアイテムとしてティッシュを忘れないようにしていれば、マナーにも役立って一石二鳥ですね。
■あぶら取り紙、ティッシュによる余分な皮脂の取り方
どのアイテムを使用する場合でも、ゴシゴシと拭き取ったり、上から押したりするのはNG!
皮脂の気になる部分にのせたら、その場所を包み込むように手のひらをのせて、そっと皮脂を取り去るのが正しい使い方です。浮いている皮脂を、ティッシュやあぶら取り紙に吸い取らせるイメージで皮脂を取り去るようにしましょう。
いかがでしたか? その時々の、ご自身のお肌の状態にあわせて適切なアイテムを選んで、お化粧直し後のお肌をよりフレッシュにきれいにキープしましょう。
(美容ライター/コスメコンシェルジュ 斎藤 明子)
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【参考】
※小西さやか・櫻井直樹著(2015)「すっぴんもメイク後のきれいな人の習慣 効果が変わる「化粧品」の使い方」(青春出版社)