お手持ちの衣類のなかには、家庭洗濯だけではケアしきれないものもあるはず。そんなときこそクリーニングの出番。そこでランドレスの広報の方に、クリーニング活用術を教えていただきました。
■クリーニングも「使い分け」が大事
クリーニングも衣類の種類や汚れによって使い分けが大事です。シャツやデイリー使いのニットなど、洗う頻度の高いものは、価格も安く、仕上がりの早いチェーン店を利用することも多いはず。洗う頻度が低いものとのクリーニングの出し方の違いを聞きました。
洗う頻度が低いもの、特に大切なもの
「夏から冬にかけての衣替えや汗じみが気になるときは、『汗ぬき』『ダブル洗い』などののぼりが立ったクリーニングを利用しましょう。ドライと水洗いを併用しており、汚れに合ったクリーニングができます」
ドライクリーニングと水洗いの違い
「一般的なドライクリーニングは石油溶剤で洗うため、油に溶け出す汚れに効果的で、型崩れの心配がありません。一方で汗などの水溶性の汚れは落ちにくいのです。『汗ぬき』や『ダブル洗い』は、ドライと水洗いを併用するため、衣類に残る水溶性の汚れもすっきりと洗うことが出来ます」
■忙しい人でも大丈夫!宅配サービス活用のコツ
仕事が忙しい方やお子さんがいる方は、クリーニングに行くのもなかなか大変。そんな方は「宅配クリーニング」がオススメ。
「インターネット予約で一般の宅配業者を経由して衣類を預け、受け取りができます。コンビニに持ち込んだり集荷に来てもらったりなど宅配業者のサービスが利用できるため、クリーニング店の営業時間や定休日がライフスタイルに合わない方にも便利です」
仕上がったあとのお届け日も指定でき、宅配業者が届けてくれるという仕組み。好きなときに利用でき、便利ですね。
■衣替えまで保管OKのサービスも
衣替えしてもかさばる衣類で、お家が手狭に感じることもありますよね。カビや虫食いのリスクもあり、保管に理想的な環境を、自宅で用意できるとも限りません。
「衣替えまでの間、衣類を保管してくれるサービスも登場しています。保管しながら閑散期にクリーニングすることが出来るので、大きな倉庫を持つクリーニング屋にとってはメリットなようです」
■トラブル回避のコツ
どんどん便利になりつつあるクリーニングですが、トラブルにならないためのコツがあります。
「付属のベルトやセットアップの衣類は、必ず一度にクリーニングに出しましょう。微妙に色落ちして色が合わなくなることがあります。また、持ち込む数が多いときは必ず自分でも枚数を把握して下さい。クリーニングで一番のトラブルは紛失です。引き取りサービスを利用する場合は、箱詰め前に写真を撮っておくのも手。気になるシミや汚れも一緒に撮影しておくのも良いかもしれませんね」
どうでしたか? 進化したクリーニングサービスを使い分けて、衣類のケアにお役立て下さい。
(レタル店主/デザイナー・パタンナー ヒグチトモミ)