「若い頃と同じメイクでは、しっくりこない」というお悩みの多くは、エイジング特有の顔の変化によるものです。
メイクアップアーティストの筆者が、大人女性にアイラインが必要な理由をお伝えいたします。
■アイラインの目的
若い頃は、「なんとなく、目を強調して可愛く見せたい」という思いでアイラインを入れていた方も多いのではないでしょうか。
大人女性のアイラインの目的は、天然アイラインの復活です。アイラインが苦手でさけていた方もトライしてみましょう。
■アイラインの効果
アイラインの効果は、目を大きく見せたり切れ長に見せたりと、入れ方によってさまざまです。目自体の形を変えてみせる効果もありますが、ちょっとしたテクニックで顔全体のイメージに変化をつけることもできます。
目尻を跳ね上げるように入れるなどのデザイン的な要素も加えやすく、個性を表現するには最適なパーツといえます。
■目元の印象変化の原因2つ
(1)まつげの減少や細毛化
目のふちには黒い毛(まつげ)があり、これが天然のアイラインとして輪郭をくっきりと際立たせています。
毛量の減少や毛が細くなることによって、黒さが失われていきます。
(2)皮膚全体のたるみ
細胞1つ1つが、パンと張っていた10代の頃と比べて、年齢を重ねると女性的なしなやかさがかもし出されます。緩みこそ、その人にしか出すことのできない表情です。
年齢を重ねると「丸くなった」と表現されることがありますよね。これさえも、皮膚の緩みがなせる技です。キリッとシャープだった目元も、周辺の皮膚が緩むことにより穏やかな印象になるのです。
■アイラインを入れることのメリット2つ
(1)目力アップで印象的に
目のふちがくっきり見えることで、まつげが濃い時の状態を再現できます。これによって目力がアップすると、元気に見えたり、若見え効果が期待できます。
顔全体の印象にメリハリをつけることができるので、ぼやけた印象も払拭できます。
(2)リフトアップ
目は顔の上部に位置するため、アイラインで目元を強調することによって目線が上に誘導されます。
パーツがキュッと持ち上がって見えることで、緩んだフェイスラインにも視線が行きにくくなります。
包容力のある大人ならではの表情は魅力的ですが、ときにはアイラインでキリッと意思のある表情を演出することも、メイクアップの楽しみではないでしょうか。
(フェイスコンダクター/ヘア&メイクアップアーティスト/毛髪診断士 上野リサ
大手化粧品メーカーでメイクアップアーティストとして活動後、幅広いジャンルで「顔創り」に取り組む。顔を起点とした”善い美容習慣の定着”を目指す「face conductor」というジャンルを開拓。)
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