肌老化の原因の8割ともいわれる、紫外線による「光老化」。日焼け止めを塗っていたのに日焼けてしまった、うっかり日焼けで夏老けしてしまったという事態を防ぐには、正しい日焼け止めの塗り方が大切です。
日焼け止めを塗っているのに日焼けしてしまうのは、日焼け止めの塗りムラなどによる隙間が原因の場合があります。この「スキマ」をなくすことが、紫外線から肌を守る秘訣といえそうです。
ヘア&メイクアップアーティストの筆者が、皮膚科医の銀座ケイスキンクリニック院長、慶田朋子先生に正しい日焼け止めの使い方を教えていただきました。
■塗っても日焼けをする原因とは?
日焼け止めを塗っているのに日焼けをしてしまうのはなぜでしょうか? 以下の項目が原因の場合があります。
・塗る量が少ない
・塗り方のムラがある
・塗り直し頻度が少ない
・汗、水、こすれで落ちている
塗りムラになりやすい箇所
日焼け止めの塗り忘れや塗りもれによってできた隙間から紫外線が侵入します。
例えば、「髪を下ろして外出したが、出先で髪を結んだことで思いがけず焼けてしまう」「デコルテはしっかり塗っていたのに、服との境目だけが焼けてしまった」
このような経験がある方は意外と多いのではないでしょうか。アクセサリーや時計をつけていた部分もくっきり日焼けラインを残したくないところです。
塗り忘れや塗りもれに、特に注意したいポイントは以下になります。
・額
・鼻
・耳(凹凸のある箇所)
・目の周り
・腕の後ろ(手が届きにくい箇所)
・首
・デコルテ
・足の甲
・袖周り
・うなじ
・あご
■服を着る前に!正しい日焼け止めの塗り方
その日に着る服が決まったら、服のデザインに合わせて縁から7センチくらい内側まで日焼け止めを塗りましょう。
服を着てからだと、日焼け止めが服につくことをさけようとしてきちんと馴染ませられません。また、足周りも同様に、サンダルや靴下などを履く前に日焼け止めをつけましょう。
顔、首、デコルテ
顔や首、デコルテの部分は、重ねづけがポイントです。
それぞれの場所に、100円玉1つ分程度を丁寧になじませます。少し時間を置いてから同じ量をもう一度つけ、ファンデーションやフェイスパウダーで押さえます。
腕、足
容器から直接、腕の上に日焼け止めを出します。螺旋を描くように広げると、しっかりと馴染ませることができます。
■日焼け止めを効果的に使うには、「塗り直し」も大切
時間がたつと汗や皮脂、こすれによって、日焼け止めが落ちていることがあります。特に気をつけたいのは、頬骨、鼻、額です。
過ごしている環境にもよりますが、2〜3時間を目安に塗り直すと良いでしょう。塗り直すことで、日焼け止めに含まれる成分の安定性を確保して、効果的に使うことができます。
日焼け止めに表記されている効果を発揮させるには、十分な量を肌にのせる必要があります。使用量、塗り方に気をつけて、明日は洋服を着る前に日焼け止めを塗ってみてください。想像以上に、快適に塗れますよ。
(フェイスコンダクター/ヘア&メイクアップアーティスト/毛髪診断士 上野リサ
大手化粧品メーカーでメイクアップアーティストとして活動後、幅広いジャンルで「顔創り」に取り組む。顔を起点とした”善い美容習慣の定着”を目指す「face conductor」というジャンルを開拓。)
【関連記事】
・カバー力抜群!透明感キープに◎な「シミ隠しテクニック」
・老け見えシワの元!「目元の乾燥」が加速するNG習慣4つ
・「首のシワ」を予防!今すぐ始めたい「首シワ対策」3つ
・たるみ頬リフトアップ!「ほうれい線にサヨナラ」する顔ヨガまとめ