「自分の食生活に自信がない」と思うことはないでしょうか? 巷にはさまざまな健康の情報がありますので、悩まれることもあるかと思います。
そんな方におすすめしたいのが、薬膳の知恵で自分にあった食材をとり入れていくことです。しかし、自分の体質は、なかなかわからないものですよね。
国際薬膳調理師の筆者が、体質をチェックをしながら、タイプ別のおすすめ食材をご紹介します。
■薬膳は、オーダーメイドご飯!?
薬膳は、今の自分の身体にあった食材を摂り入れていく“オーダーメイドご飯”といわれています。
自分の体質を知り、身体が求める食材をとり入れていくことで、身体と心を整えていきます。なので、まずは自分の身体のことを知る必要があります。
■あなたの体質をチェック
薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)では“寒熱(かんねつ)のチェック”といわれており、自分の身体に余分な熱があるのか、冷えているのかを見極めるものです。
下記の項目に当てはまるものをチェックしてみてください。
A
□汗をよくかく
□口が渇きやすい
□顔が赤い
□目が充血しやすい
□口臭、体臭、尿の臭いが気になる
□舌が紅い
B
□顔が白い
□手足が冷える
□お腹がゆるくなる
□温かい飲み物がすき
□トイレが近い
□温めると体調が良くなる
□舌が白っぽい
Aにチェックが多い方は「熱タイプ」
Aにチェックが多くついた方は、身体に熱がこもりやすい体質といわれています。主な原因としては、アルコールや味の濃い物の摂取のしすぎ、ハードワークなどが考えられますので、熱を落ち着けてくれるクールダウン食材がおすすめです。
おすすめ食材
・トマト
・ナス
・きゅうり
・セロリ
・大根
・レタス
・あさり
・わかめ
・昆布
・豆腐
・緑茶
また、足し算だけではなく、引き算も大切です。油っこいもの、香辛料をつかったもの、アルコールは熱をうみやすいので控えましょう。
Bにチェックが多い方は「寒タイプ」
Bにチェックが多くついた方は、冷たい飲み物や食べ物の過剰摂取(ビール、氷入りのドリンク、生野菜サラダ)、薄着、運動不足などで、身体を温める機能が落ちているタイプです。身体を温める食材をたっぷりとり入れていきましょう。
また、オール加熱をして食べることで温める効果がアップしますので、調理法も意識してみてください。
おすすめ食材
・胡椒
・唐辛子
・生姜
・ねぎ
・玉ねぎ
・シソ
・かぼちゃ
・まぐろ
・鮭
・紅茶
・ジャスミン茶
もちろん、このタイプの方は冷たい飲み物はNGです。体温以上の温かい飲み物を飲むことを基本とし、衣服も身体を冷やさないようにカーディガンを持ち歩いたり、家では靴下を着用するなどの外側から温めることも心がけましょう。
いかがでしたか? 自身にあった食材を知ると食材選びも迷わなく、お買い物をラクになるはずです。薬膳の知識を味方につけて、すこやかな心と身体を育んでいきましょう。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ
自ら抱えていた不調を、薬膳に出合い克服したことをきっかけに、同じ悩みを抱く女性の助けになりたいと思い、スクール歴代トップ5に入る成績で資格を取得。体質カウンセリング、レッスン、イベント開催の他、薬膳コラムも執筆中。簡単にできる薬膳の知恵をお届けしています。)
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【参考】
※早乙女孝子 著「いつもの食材効能&レシピ帖 ― 漢方の知恵を毎日の食卓に」 (2011年)つちや書店
※日本中医食養学会 編・国立北京中医薬大学日本校 仙頭正四郎 監修「現代の食卓に生かす『食物性味表』改訂2版 上製」(2014年)燎原書店