今まで乾燥とは無縁だったという人でも年齢を重ねていくと徐々に乾燥が気になり始めた、そんな声をよく耳にします。それは肌内部にある保湿成分セラミドの量が年齢とともに減少することと、密接な関係があると言われています。そこで、今回は年齢とともに減少していく傾向にある水分量をアップさせる方法をご紹介します。
■まずは普段のケアを見直してうるおいアップ
乾燥が気になるときこそ、クレンジングを丁寧に
お手入れの基本は汚れやメイクをしっかりと落とすこと。ポイントメイクなどはコットンや綿棒なども使用し、丁寧に落とすことを心がけましょう。
保湿有効成分が配合されたコスメを使用する
セラミド、プロテオグリカン、グリセリンなど、保湿有効成分が配合されたコスメを日々のスキンケアで使ってみましょう。
■「いつものケアにプラス5分」でしたいパック術
シリコンマスクをプラスしても◎「ローションパック」
化粧水を使う目的の1つは、次に使うアイテムの浸透を助けること。そのためにはパッティングしたり、手で化粧水をつけるよりも、ローションパックが◎。市販のシートでも、コットンを割いててもOK。ただし、下記のことに注意しましょう。
・シートが乾かないように注意する
・3分以上行わない
シートが乾かないようにするためにはローションを足す、シートの上から乳液などの油分を塗ってシートの乾燥を防ぐ、といった方法もありますが、筆者のおすすめは、画像のようなシリコン製のマスクをかぶせてパックすること。百円均一でも購入でき、大変便利です。
ゴワつく肌には「乳液パック 」
乾燥が気になる時、皮膚がかたいと感じたときに筆者がよく行うのが乳液パック。 1.クレンジング後の肌に乳液をたっぷり塗り、ラップかシリコン製のマスクをかぶせる
2.1の状態で5分程度放置し、軽くティッシュオフ
3.通常のスキンケアを行う
皮膚が柔らかくなるだけでなく、次に使うアイテムの浸透を高める効果が期待できるためおすすめです。
■週に1〜2度は行いたい「角質ケア」
加齢などによりターンオーバーが遅れると、角質が溜まってしまい乾燥をまねくことがあります。週に1、2度角質ケアを行いましょう。ただし、乾燥が気になる肌に刺激は厳禁。刺激のあるピーリング剤やスクラブ洗顔の使用は避け、マイルドな使用感のクレイパックなど、刺激の少ない方法ででケアしましょう。
このほか身体の中からも水分を補給することが大切。ライフスタイルや体質にもよりますが、1日あたり1.5Lを目安に水を飲むことを心掛けましょう。
(アンチエイジングアドバイザー 遠藤幸子)
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【参考】
※佐伯チズ著(2004)『佐伯チズメソッド 肌の愛し方 育て方』(講談社α文庫)