健康と美容のために白米を卒業して、雑穀を毎日の習慣にする方も増えてきました。かつては雑穀と言えば玄米でしたが、最近では、スーパーフードとしてもお馴染みのキヌアやソルガムキビ、ハトムギに大麦など、さまざまな種類が注目されています。中でも、今注目を集めているのが「アマランサス」。キヌアをしのぐ栄養価の高さが、その注目の理由です。
■スーパーグレイン!「アマランサス」の栄養価
アマランサスは、「スーパーグレイン(驚異の穀物)」とも呼ばれる南米産の穀物です。食用の歴史は古く、古代インカ帝国時代から主食として食べられていたそう。日本でも実は歴史が長く、江戸時代末期には栽培されていた記録もあるそう。その魅力は何と言っても高い栄養価。NASAが「理想の穀物」と評価するキヌアと比較してみても、女性に欠かせない鉄が約7倍、不足すると肥満の原因になるとも言われるカルシウムが約5倍、腸内で水分を保って便を柔らかくする働きのあるマグネシウムや、体内の水分バランスを保つカリウムもキヌアより多く含まれ、スーパーグレインと呼ぶにふさわしい穀物と言えそうです。
■スイーツにも使える!アマランサスの基本の炊き方
アマランサスに対し、水を2倍程度入れ弱火で炊きます。水分がなくなり、軽くネバリが出てきたら炊き上がりです。もちろん、白米や雑穀に混ぜて炊いてもOK。玄米や大麦などの雑穀のパサつきが苦手な方は、アマランサスを入れて炊くとモチっとした食感に炊きあがりますのでオススメします。茹でたアマランサスは、冷蔵庫で冷蔵、もしくは冷凍保存しましょう。サラダや納豆、スープやお味噌汁など、何にでも使えます。
■アマランサスの「クッキー」レシピ
シリアルをリンゴジュースなどで柔らかくふやかし、炊いたアマランサスと混ぜて、しっかり練ります。食べやすい大きさにまとめ、100℃のオーブンで1時間程度乾燥させます。
■アマランサスの「プディング」レシピ
リンゴジュースなどで軽くネバリが出るまで煮込んだアマランサスに、ココナッツミルクとフルーツを加え、型に入れて冷やし固めます。チアシードプディングのような、プチプチした食感が楽しめます。
プチプチ、モチモチとした食感が好まれるアマランサスは、料理だけでなく、スイーツにも使えるのが嬉しいですね! いろいろなレシピにチャレンジして、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)
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【参考】
・食品詳細 − 文部科学省
・キヌア − 大日本製糖