アイシャドウへのこだわりは人それぞれですが、手軽にきれいなグラデーションや組み合わせが叶うお得感の高いパレットを購入する方が多いようです。ですが、実際には使いやすい色や好きな色にかたよったり、あまり減らない色が出てきてしまうもの。
メイクアップアーティストの筆者が、パレットのなかでとり残されてしまう色の傾向と活用方法をご紹介します。
■パレットで残りやすい色の特徴
多くのパレットアイシャドウは、「明るい色」「暗い色」「中間色」というように明暗に差があるカラーがセットになっています。メインで使う中間色は他に比べて減りが早く、パレットのなかでもサイズが大きくなっている場合もあります。
個人差はありますが、使われずに残ってしまう傾向がある色は下記の通りです。
・白っぽい色
・ラメが大きい色
・鮮やかな色
・黒っぽい色
これらの色が残る原因と、使い方のバリエーションを解説します。
白っぽい色
肌に馴染む程度の白っぽい色は、中間色を使う前にベースカラーとして使用します。一方、肌にのせた時にくっきりと白っぽく発色するカラーだと、一気にメイク効果が出てしまうので使いこなしがむずかしく感じることがあります。くっきりと発色する白っぽい色は、範囲を限定して使いましょう。
具体的には、目頭、眉下、黒目の上のハイライトとしてとり入れることで、メリハリを与えることができます。または、単色ではなく部分的に重ねたり、鮮やかな色と混ぜる調整用のカラーとしても便利です。
ラメが大きい色
粒の大きなラメは派手に見えやすかったり、シワが目立つなどの原因となるのでさけられる傾向があります。派手に見えるということは、使い方次第で非日常的な華やかさを演出したり、気分を上げる効果が期待できます。
まずは繊細なパール感のある同系色のカラーを広げて、様子を見ながらラメの大きいカラーを重ねて好みの仕上がりを調整しましょう。購入の段階で、自分の好みに合わないほどのラメ感があるパレットはさけた方が無難です。
鮮やかな色
パッと目を引く色鮮やかなカラーは、実際につけることはさておき魅力的に感じるものです。パレット全体が素敵に見えたので買ってみたけど、どう使うのかわからないという方も多いようです。
鮮やかな色を広範囲に使用することは、ファッションとのバランスに大きく影響するので上級者向けです。アイラインのように線を入れるようにして使ったり、狭い範囲にぼかさずくっきり発色させるとアクセントになります。
黒っぽい色
ほとんどの場合が目のキワの締め色にしか使わないので少量しか使われないことが多く、残りがちなカラーといえます。濃い色なので、アイラインの上から重ねてラインの印象を柔らげたり、眉に使うこともできます。
筆者がメイクレッスンをしているとアイシャドウの濃い色は狭い範囲にしかつけたことがないという方が多いのですが、おもいきって広範囲に濃い色を広げることもおすすめです。立体感が生まれ、ドラマティックな目元に仕上がります。
濃い色を広げる時はグラデーションが重要なので、必ず目のキワがしっかり濃くなるように仕上げましょう。
いつものパレットでも、使い方を少し変えるだけで印象が変わります。ぜひ、新しい気持ちでアイシャドウをつける範囲や使い方に変化を加えてみてください。
(フェイスコンダクター/ヘア&メイクアップアーティスト/毛髪診断士認定講師 西村 リサ)
【関連記事】
・40・50代こそ使うべきプチプラアイシャドウ3つ
・マスク老け解消!テクなしで旬肌になる新作クッションファンデ3選
・老け見えを招く40・50代のNGハイライト5つ&正解の入れ方
・眉毛で若見えに!40・50代がすべき眉の作り方