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エッ勘違い?30代・40代は注意したい「コスメの表記」2つ

薬剤師
花田真理

30代を超えると、美容に力を入れる人が増えますよね。いつまでも若々しくいたいと思うことは大切です。しかし、そう思う気持ちが強ければ強いほど、流行に流されやすかったり、美容情報に騙されやすくなったりする可能性も。今回は薬剤師・化粧品開発者である筆者が、30代40代女性に向けて、うっかり騙されてしまいがちな美容キーワードについてご紹介します。

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■その1.「オーガニックコスメ」

オーガニックコスメと聞くと、どんなイメージがありますか? 「肌に優しい」「肌荒れしにくい」「安心」など,、良いイメージを持っている人が多いと思います。しかしこれらのイメージだけで飛びつくと、実は危険な場合もあります。最低限のオーガニックコスメの基礎知識を持っておくことは大切です。

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「オーガニックコスメ」の基準って一体何?

驚く人もいるかもしれませんが、「オーガニックコスメ」と呼ぶための明確な基準は決められていません。現在の日本では「オーガニック」という名称が公的に認められているのは、有機JAS規格に適合した「食品のみ」です。化粧品には決められた基準がないため、化粧品会社がそれぞれの判断でオーガニックコスメを開発し販売しています。

 

注意!「オーガニック」ならば何でもOKという訳じゃない

極端な例を挙げれば、ほんの1滴でもオーガニック成分を入れれば「オーガニックコスメ」と謳う事が出来ますし、メーカーが「オーガニックコスメです」と謳って販売しても、間違いではありません。「化学合成成分(農薬など)を使用せずに育てられた植物を主原料とした化粧品」をオーガニックコスメと考えるのが一般的ですが、知識が少ない消費者は区別がつかなくて当然です。「オーガニックコスメ」という文言だけで飛びつくのは、気を付けた方がよいでしょう。

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■その2.「天然由来成分」

天然由来成分も「肌に優しそう」「良い素材を使用している」「ナチュラル」など、良いイメージを持っている人が多いと思います。が、イメージだけで飛びつくと危険な場合も。

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天然由来成分の基準って?

「天然由来成分」もオーガニックコスメ同様、実は明確な基準は決められていません。「自然に存在しているものを用いて作られた成分のこと」を天然由来成分と考えるのが一般的です。

 

ナチュラルじゃないコスメも「天然由来成分」でOKな理由

天然由来成分は「自然に存在しているものを用いて作られた成分」を表す表現なので、広い意味で捉えることができます。「コスメはナチュラルさが善」で「石油由来成分は悪」というようなイメージがありますが、実際に石油由来成分を使用して作られているコスメがあります。そういった場合によく使われるのがこの「天然由来成分配合」という文言。石油由来成分無配合とは言いにくいコスメであったり、天然由来成分100%というナチュラルさを前面に出して販売したいメーカーが使用することが多いです。

 

何が合うかは人それぞれ違う!安易に飛びつかないことが大切

 どちらのキーワードも戦略的に遣われていることも多いので、「オーガニックコスメ」「天然由来成分配合」と謳うコスメが、ケミカルコスメよりも肌に優しいわけでも安全なわけでもありません。オーガニック成分100%で作られたコスメを使用しても、肌が弱い人は荒れる可能性もあります。「ケミカルはNGでオーガニックはOK」と、表面的なキーワードだけで化粧品を選ぶのは危険でしょう。肌に合えば何を使用しても構いません。人それぞれなので、イメージで安易に飛びつくのは控えましょう。
(薬剤師・抗糖化美容研究家 花田真理)

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