大人になると自然と落ち着いた色を選びがちですが、それでもベージュだけは上手に着こなせないという方も多いのではないでしょうか。ベージュは肌に近い色だけに、取り入れ方を間違えると一気に血色の感じないオバ見えコーデになるので注意が必要です。
スタイリストの筆者が、40・50代にNGなベージュコーデのポイントとベージュアイテム選びのコツをご紹介します。
■老け見えするNGコーデのポイント
老け見えする最大の原因として、主に2つ挙げられます。
(1)血色が感じられない
例えば、ベージュのワントーンコーデなど。
トップスとボトムスをどちらも同じような色味のベージュでそろえているうえ、組み合わせる色も淡い色ばかりだとコーデに鮮やかさが足りず、野暮ったく見えてします。その野暮ったく見える印象が、結果として老けたイメージに直結するので注意が必要です。
(2)引き締まりがない
色みだけではなく、上下の組み合わせにおいてコーデにメリハリや引き締まりが感じられないこともNGです。
例えば、ゆるっとしたTシャツにダボっとしたパンツを合わせる。これだと、パッと見た時にパジャマにも見えてしまいます。
どのパーツでも良いですが、必ずピタッと身体にフィットするシルエットを作りましょう。取り入れやすいのは、ピタッとしたリブニットにベージュのスカートなどです。
■洗練見えが叶うベージュアイテム
(SECLIN / ワイドパンツ/BEIGE, 税込価格29,700円)
パンツでベージュを取り入れるなら、ワイドパンツがおすすめです。
パンツは細身であるほど脚にフィットするため、遠目で見た時にボトムスを履いていないような錯覚に陥ることがあります。とくに太もも、ヒップの境目、股部分などのラインがくっきり見えるものはさけましょう。
その反対にワイドパンツは、脚のラインを目立たせないのでボディと同化して見えず、きちんとオシャレな着こなしとして認識されやすいです。センタープレスデザインだと、立体感が出るのでさらに良いでしょう。
(ちょ美っとパフスリーブトップス/any FAM 税込価格4,999円)
ベージュを単色で取り入れるのが苦手という方は、バスクシャツから始めてみてはいかがでしょうか。
通常のベージュの無地トップスに比べると、ベージュ×ホワイトのボーダーのおかげで老けた印象や野暮ったい印象を与えません。ピッチ(ボーダーの幅)は、やや太めなデザインの方がコーデにメリハリが生まれます。
(ライトダブルクロス プルオーバーブラウス/ICB 税込価格17,930円)
エクリュに近いライトベージュは、とろみと光沢のあるブラウスで取り入れるのが正解。ボトムスは、シックで落ち着いたネイビーやブラックと合わせると、大人の女性に似合う高み見えコーデの完成です。
ライトベージュは着る人の肌を選びそうですが、意外にもトップスの明るさが顔に反射するので、どんな方でも肌のトーンアップが叶います。少しコーデが寂しい、野暮ったい印象を払拭したいというときは、柄のスカーフなどを首元にそえるとオシャレさが一気に増します。
■40・50代に似合うベージュコーデ
サンドベージュ×チョコレートブラウンの組み合わせ
(PINION ショートカーディガン/ICB 税込価格11,990円)
明るい柔らかなベージュのカーディガンに、インナーは深みのあるチョコレートブラウンを組み合わせたコーデです。色の系統はどちらもベージュ・ブラウン系なので、ここまで濃淡にコントラストがあっても違和感を覚えにくいでしょう。
ライトベージュやエクリュに近いカーディガンはインナーの色が明るいほど野暮ったく見えるため、あえてシックなブラウンで引き締めてみてください。
ベージュ×カーキの組み合わせ
(ハイツイスト アンサンブル/any FAM 税込価格5,999円)
意外とベージュと相性の良いカーキやダークグリーン。上手に活用すると、一気に注目度が増します。
まずは、王道のアンサブルニットにプリーツスカートでコンサバティブにまとめてみましょう。これまでの「上品」「コンサバ」というキーワードには明るく華やかな色をまとったフレッシュな印象をもちますが、あえて秋らしい色合いでシックにまとめることで40・50代に似合う大人コンサバティブなファッションが完成します。
濃いめベージュ×白の組み合わせ
(Vネックニット カーディガン/any FAM L 税込価格4,999円)
なんといっても役立つカーディガン。こちらは、キャメルに近い発色が鮮やかなベージュです。
これ一枚あれば、インナーにブラウスのほか、Tシャツなどカジュアルな服にもマッチしそうですね。
■色の見極めを意識しよう
ベージュといっても、パターンや色みの具合、素材やシルエットなど、さまざまなベージュがあります。
似合う・似合わないを見極めることはもちろん大切ですが、もし手持ちの服のベージュの色味がイマイチだったとしても、小物など他のアイテムで上手に調整していくということを忘れないようにしてください。
ご自身にベストマッチするベージュアイテムを見つけてみてくださいね。
(ファッションスタイリスト・ライター 角 佑宇子)
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