まだまだ冷えが厳しい季節。しっかり防寒対策をしているのに、靴を脱いだときに足がやけに冷たい…という人も多いのではないでしょうか。

今回は、渋谷スクランブル皮膚科の下方 征先生に、足冷えの意外な対策方法を伺いました。

■侮れない足冷えの原因って？

冷え性にはさまざまな原因が考えられますが、実は侮れない意外な盲点が「冬の汗」。

下方先生によると、足の裏は、背中や胸の5～10倍もの汗腺があり、1日にコップ約1杯分もの汗をかくのだそう。

そのうえ汗は、蒸発する際に気化熱により体温を下げる機能があるため、汗をそのままにしておくと冷えて温まりにくくなってしまうようです。

加えて、冬はブーツや厚手の靴下など、密閉度の高い靴を履くことも多いため、足汗が蒸発しずらいという側面も。ニオイやムレに対するストレスで、さらに足が発汗、結果的に足冷えに繋がってしまうこともあるそうです。

冷えは、免疫力の低下やさまざまな不調にもつながるため、しっかりとケアしたいですね。

■対策には制汗剤が有効！

そんな足冷え対策におすすめなのが、「制汗剤」の塗布。夏に使用するイメージの強いアイテムですが、冬場の冷え性にも有効なのだとか。

制汗剤の塗布・無塗布で足冷えに差が…

制汗剤『デオナチュレ』を発売するシービックが、2019年9月に20～40代の都内で働く10名の女性を対象に「足汗と“冷え足”に関するモニターテスト」を行いました。

朝、片足に制汗剤を塗布し、勤務後の夜に寒い気候を想定した部屋で、「靴の中の湿度測定」と「足のサーモグラフィ撮影（寒い部屋で10分間過ごす前後の2回）」を行うという内容です。

その結果、制汗剤を塗布すると、足の汗の量が減り、靴を脱いだ時のヒヤっと感も少なく、サーモグラフィによって足の汗が少ないほうが足の冷えが防げることが分かったそうです。

【シービック 足汗と“冷え足”に関するモニターテスト概要】
時期：2019年９月／対象：20代～40代の都内で働く女性10名／方法：朝に片足に制汗剤を塗布し、勤務後の夜に寒い気候を想定した部屋で、（1）靴の中の湿度測定 （2）足のサーモグラフィ撮影(寒い部屋で10分間過ごす前後の2回)を実施

■今すぐできる！制汗剤で足冷えケア

検証からも足冷えに有効であることがわかった制汗剤ケアですが、どんな制汗剤を使用して、いつ塗ったらいいのでしょうか？下方先生のアドバイスをご紹介します。

制汗剤で足汗対策するときのポイント

「制汗剤は古代から天然の消臭剤として愛用されてきた「ミョウバン」由来のものがおすすめです。ニオイの元となる雑菌の繁殖を抑制する効果と、毛穴を引き締めて汗を抑える効果があります。」

「また、制汗剤はお出かけ前にしっかりと塗ることが大切。とくに足の裏は、足の甲の3倍の汗をかくので、足指はもちろん、足裏にもしっかりと制汗剤を塗りましょう。」

制汗剤を塗っていることで安心感が得られ、精神性発汗の抑制も期待できますよ。

なお、冷えを招かないためには、ムレ対策も必要です。

「自分の足のサイズに合わない靴、フィット感が悪い靴を履くと、靴の中で足が緊張することになり、汗が余計に出やすくなるので要注意です」と下方先生。

通気性の良い天然素材の靴を選び、吸汗性のあるインソールを活用したり、帰宅後は靴を乾燥させたりして、靴に湿気がこもらないようにすることも大切だそうです。

今日からできる、足冷え対策。ぜひ効率的なケアをして、寒い季節を元気に乗り切りましょう！

画像／株式会社シービック

監修／渋谷スクランブル皮膚科　下方征先生。　汗の悩みに関する治療経験多数。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

（つやプラ編集部）

 

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