かかとのガサつきは、気になりつつもつい放置してしまう……という方はけっこう多いのではないでしょうか。
でも、かかとを荒れた状態のままにしておくと、冬の間に一気に重症化してしまうリスクがあるそう!
ひかり在宅クリニック・皮膚科医の今井亜希子先生に、かかとケアの重要性と、おすすめのケア方法を伺いました。
■かかと荒れは冬に重症化してしまう!
かかとは歩くときの衝撃を吸収するために皮下脂肪が厚く、毛細血管がその中を通って皮膚に栄養を届けていますが、体の末端であるため血流が悪くなりやすい部位。
「日中と夜の温度差」「前日との温度差」「室内外での温度差」といった3つの温度差によって血行不良をおこし肌のターンオーバーが乱れると、荒れやすく角質が厚く硬くなってしまいます。
角質が厚いと、保湿成分が行き渡りにくくなるため、クリームを付けても治りにくい状態になってしまいます。
とくに酷暑&厳冬と言われる今年は、温度差によるストレスを受けやすくなるため、注意が必要です。
もしも重症化による深いひび割れができてしまった場合は、日常生活の負荷が避けられないことから、治るには他の箇所よりも時間がかかるそう。重症化する前の早めのケアが大切なのです。
■症状にあった保湿クリーム選びを!
かかと荒れの重症化を防ぐには普段から保湿クリームでケアをすることが大切です。かかと荒れの症状に合わせたクリーム選びもポイント。
かかとケア向けの保湿クリームには主に、「ビタミンE」が配合されているものと、「尿素」が配合されているものがあります。
今井先生によると、「ビタミンE」が配合されたクリームは、保湿効果だけでなく血行を促進する作用もあるため、冷えが気になる方のかかと荒れケアにおすすめだそう。
一方で、「尿素」配合タイプは角質を柔らかくしますが、深いひび割れには刺激になることがあるので注意が必要とのことです。
ご自身のかかとの状態に応じて、保湿クリームを選びましょう。
■しっかり潤いを!正しいクリームの塗り方&マッサージ方法
クリームを塗るときのコツは、まずタイミングがポイント。入浴後の角質層に水分を含んでいるときや、じっくりと成分を浸透させることができる就寝前が有効です。
かかとを手の平で包み込むようにして温め、マッサージしながら塗るのがおすすめですよ。
マッサージの方法
(1)片足分として、クリームを人差し指の第一関節まで指にとります。
(2)クリームを手のひらで伸ばします。
(3)両手を使って足の裏と足の甲、足の指にクリームを広げます。
(4)片足が終わったらもう一度クリームをとり、反対の足も同じように行います。
(5)マッサージ後には、かかと靴下を履くと、角質層にうるおいをしっかり与えられるので、硬くなりがちなかかとを柔らかく保つことができますよ。
●部位別:しっかり潤すためのポイント
・足の指:足の指の付け根から指先、爪の周りを丁寧にマッサージ。足指のしもやけ対策になります。
・足裏:特に側面は乾燥する場所のため、両手を使ってしっかりと塗りましょう。
・かかと:角質層が厚く、硬くなるとひび割れができやすいので、たっぷりとクリームを塗りましょう。
顔や手足などに比べて、二の次になってしまいがちなかかとケアですが、重症化してしまうと日常生活にも影響がありそう。今回ご紹介したのは手軽にできるケアなので、ぜひ試してみてくださいね。
画像/ユースキン製薬
監修/ひかり在宅クリニック 皮膚科医 今井亜希子先生
(つやプラ編集部)
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