ベタつきやテカリが気になる梅雨こそ、洗顔や保湿の見直しどきです。

肌育美容家の筆者が、40・50代の肌に合った梅雨の時期におすすめのケア方法やポイントをご紹介します。
■“サッパリ洗顔”が、肌を乾かす原因に?
湿度が高い梅雨の時期は、皮脂の分泌が増え肌表面がベタつくようになります。
そのためか、「いつもよりしっかり洗おう」「W洗顔でスッキリさせよう」と思いがちに。
でも、40代以降は皮脂と水分のバランスが崩れやすいので、洗いすぎると肌を守る力が弱まり、かえって乾燥につながってしまうこともあります。
たとえば、メイクを落とす際に「汚れをしっかり落とさなくては」と思うあまり洗浄力の強いオイルタイプで長時間マッサージしたり、濡れた手でもOKなジェルタイプでゴシゴシこすってしまったりと、必要以上に刺激を与えている人も多いのではないでしょうか。
肌の負担を減らすためには、「やさしく・短時間で落とす」ことがカギ。
メイク落としも洗顔も、手のひらに基材や泡をしっかりなじませてから、肌に“のせる”ように使うのがポイントです。
洗顔後は優しくタオルオフをして、保湿へとつなげましょう。
■保湿は“質感”より“ステップ”が大事
気温が高いと、さっぱり系の化粧水まででスキンケアを済ませていませんか。
でも、40・50代は年齢とともに保湿力が低下し、外気の影響も受けるので、保湿の“手抜き”は乾燥を進行させてしまいます。
また、湿度が高くても、肌の内側は乾いている「インナードライ」の状態に陥ることも。
これは、エアコンの風や気温差、生活習慣なども関係しており、たとえば「朝のスキンケア後、すぐに乾燥を感じる」「夕方になるとカサつくのにテカる」などの状態は、インナードライのサインかもしれません。
「ベタつくのが苦手」という方は、みずみずしいジェルタイプや、軽い付け心地の乳液でもOK。大切なのは、しっかり“うるおいを守る膜”をつくることです。
そのためのポイントは以下の3つ。
・洗顔後すぐ、早めに保湿をスタートする
・軽いテクスチャーの乳液やクリームで必ずフタをする
・乾燥しがちな目元・口元は化粧水&乳液を重ねづけする
シンプルなステップを、丁寧に行うことを心がけましょう。
■梅雨の肌におすすめの成分は?
梅雨の時期を穏やかに乗り切るためには、刺激になりにくく、肌を守ってくれる成分を意識して選んでみましょう。
筆者のオススメは以下の3つです。
(1)CICA(シカ)
ツボクサ由来の植物エキスで、肌を守る力をサポートします。
特に40・50代は、気温や湿度の変化で不安定になりやすいため、肌のバリア機能を強化して、健やかな状態を維持するのにピッタリです。
(2)ナイアシンアミド
年齢肌に多方面からアプローチできる注目の成分です。
乾燥による小ジワを目立たなくしたり、くすみ感をクリアに見せたりと、ハリ・ツヤ・明るさを底上げするような働きが期待できます。
(3)アミノ酸系洗浄成分
洗いすぎが起こる季節こそ、やさしさが大切です。
うるおいを守る弱酸性&低刺激タイプの洗浄成分が、不要な汚れだけを落とし、必要な水分はきちんとキープ。
やさしい洗い心地で“ちょうどいい洗顔”を叶えてくれます。
成分名だけを見ると難しく感じるかもしれませんが、保湿メインで選ぶのがコツ。迷ったときは、テクスチャーや香りの心地よさでチョイスするのも、毎日続ける秘訣になります。
どんよりした天気が続くシーズンこそ、スキンケアは気持ちを整える時間につながります。季節に合わせてお手入れを見直すことは、未来の肌への投資になるはず。スキンケアで梅雨の時期を心地よく過ごしましょう。
(肌育美容家 今泉まいこ)
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