見た目年齢を大きく左右する目元。若々しい印象を保つためにも毎日のお手入れはとても重要です。
エステティシャンの資格を持つ筆者が、目元の肌の特徴やおすすめのケア方法をご紹介します。
■目元の肌の特徴
お手入れ方法の前に、まずは目元まわりの肌の特徴を知っておきましょう。体感的に「目元の皮膚は薄い」といった印象はありますが、私たちの肌を守る角層の数(目安)は下記の通りです。
・手のひら、足の裏:40層以上
・頬:10〜14層
・瞼などの目周り:8層前後
年齢や環境によって上記の数に差はありますが、目元は他の部位に比べて角層が少なく繊細であり、皮脂腺の数も少ないため水分が逃げやすいという特徴があります。
さらに、乾燥や紫外線といった外的刺激や、アイシャドウやマスカラなどのポイントメイクをする際の刺激、メイクを落とす時の摩擦など、目元は思った以上に刺激があふれています。
■目元ケアはアイクリームを使っていれば安心?
繊細な目元のケアに特化して作られているアイクリームは、保湿成分やハリを与えてくれる成分、シワを改善してくれる成分などが配合されていて、若々しい目元印象をキープしたい40・50代に頼もしいアイテムです。
しかし、アイクリームを使用しているからといって対策が万全というわけではなく、使い方次第では効果が半減してしまい、思ったような効果が得られないことも。
そのため、正しい使い方をマスターして、アイクリームの効果を最大限に感じられるようにしましょう。
■目元ケアにおすすめのお手入れ方法
ここからはアイクリームを取り入れた、筆者おすすめの目元ケアを紹介します。目元印象が気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
(1)目元をほぐす
アイクリームを使用する前に、目元をほぐします。方法は簡単。
軽く目を閉じて、手のひらを使い30秒ほど目元を温め、温まったらゆっくりと目をあけ、目を上下左右・右回り左回りにゆっくりと動かして目元をほぐします(3〜5セットほど)。
目元をほぐすのはクレンジングや洗顔の前、スキンケアの際など、続けやすいタイミングで構いません。
現代はパソコンやスマートフォンの長時間使用など目元を酷使する環境に溢れているため、毎日少しでもほぐす時間を取り入れるようにしましょう。
(2)アイクリームを塗布する
各メーカーの推奨使用量(記載がない場合は米粒大)を取り、目のまわり数箇所に点のように置き、目尻→目の下→目頭→まぶた→目尻といったように、円を描くように優しく滑らせるように伸ばします。
この時、人差し指は指の中でも力が入りやすいため、中指と薬指を使って圧をかけすぎないように伸ばすのがポイントです。
目尻のシワは伸ばして塗布
目尻にシワがある場合は、片方の手で軽くシワを開くように伸ばして、アイクリームを塗り込み指先で軽くハンドプレスしてなじませます。
目元の皮膚は、他の部分に比べると繊細にもかかわらず、刺激が多く日頃のお手入れ次第で大きく差が出る部分です。ぜひこの機会に普段のお手入れを見直すとともに、バランスの取れた食生活や睡眠などの生活習慣も意識しながら、若々しい目元印象を作っていきましょう。
(ヘルス&ビューティーコンシェルジュ 西川美佐子)
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【参考】
※「ヒト身体各部位における角層の層数と機能の解析」 – (1998年)著:甄雅賢 / ※「身体各部位の正常角層層数」 – (1994年7月)臨床皮膚科 48巻8号 / ※「皮膚をみる人たちのための化粧品知識」 – (2022年)編:日本香粧品学会 刊:南山堂 / ※「新エステティック学 技術編」 – 日本エステティック協会