この「野菜を丸ごと味わおう」シリーズ、以前「大根編」をご紹介しましたが、キャベツも半分のサイズに切った状態ではなく、丸ごと1個のホールで買っていただきたい野菜です。キャベツは特に多層で空洞が多い分、ホールの方がさらに鮮度が保たれたまま手に入れられるからです。こちらも新鮮なうちに丸ごと1個をすぐ使い切る方法(秋冬編)を、食限定の取材歴15年以上、自宅でも毎日キッチンに立つフードライター&エディターの筆者が教えます!
■最初の数枚はロールキャベツ用に、外側の大きな葉っぱはホールならでは
冬のキャベツで一番作りたい旬のメニューは、なんといってもロールキャベツです。ロールキャベツのレシピはたくさんありますが、共通しているのは肉を包むための葉っぱを大きなままはがし、ゆでる作業。これはホールで買ったキャベツでしかできません。また、外側に近い緑色の葉っぱで作った方がおいしそうに見えるため、買ってきて最初のうちに葉をはがし、たっぷりのお湯でさっとゆでましょう。葉8枚でロールキャベツ4人分が目安です。
■ロールキャベツで使った残りは半分に切り、半分は中華のオイル漬けに
ロールキャベツ用に外側をはがしたら、白っぽい葉が残っています。これは浅漬けやスープに使いましょう。半分に切り、ラップでくるんで冷蔵庫保存。浅漬けは大根で紹介した塩昆布で作る和のレシピでもいいですし、中華風にもできます。こぶし大の大きさに対して塩少々をふって水が出てきたらぎゅっとしぼり、砂糖・酢各大さじ1をまぜ、フライパンで煙が立つほどよく熱したごま油大さじ1を上からじゅーっと回しかけて完成。3−4日冷蔵庫保存もできて便利です。
■最後に残った部分はコンソメで煮てスープに。おすすめはカレー風味
冬キャベツは小玉なのでここまで使うと残っていないかもしれませんが、買って数日後の最後の残りは、コンソメスープの素、玉ねぎの薄切り少々、ソーセージやベーコンと一緒に10分ほど煮込んで簡単なポトフ風にすると最後までおいしくいただけます。スープの素だけでもよいですが、カレー粉少々をまぜて一緒に煮込むとキャベツの甘みをより感じ、とてもおいしく仕上がるのでおためしください。
いかがでしたか? 冬キャベツはホールの状態で手に入れて、ぜひ色々なレシピに活用してみてください。
(フードライター&エディター 浅野陽子)
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