みんなで集まって食事をする際に、中華料理店を利用することがあるかと思います。中華料理でお馴染みなのが円卓です。丸いテーブルを囲んで座りますが、いまいちマナーが把握できていないということはないでしょうか。会社の接待などでは、どの席が上座にあたるなども分かりにくいですよね。そこで今回は、料理研究家の筆者が「中華料理を食べる際の意外なマナー」をご紹介します。
■1:円卓の回転台は時計回りに回す
料理を取り分ける際、円卓の回転台を回すときは、上座の主賓から時計回りにするのが基本です。上座は入口から一番遠い席になります。しかし、手を伸ばせば届く距離にある料理を取るために、わざわざ一周近く回す必要はなく、そういう場合は反時計回りでも構いません。
■2:料理を取る際は席を立たない
回転テーブルはもともと、料理を取るのに立ち上がらなくてもいいように開発されたものです。ですから、わざわざ立って料理を取るのはマナー違反にあたります。取る際に皿を手で持つこともしないように。
■3:ほかの人の分まで取り分けない
気を利かせて、ほかの人のぶんまで料理を取り分ける必要はありません。残すことはマナー違反なので、自分が食べられる量を自分で取ります。会話もストップしてしまうので、どうしても取り分けたいのであれば従業員に頼みましょう。
■4:スープを飲むときはレンゲを持ち替えて
汁もの料理や麺類を食べるときは、汁が跳ねないようにレンゲにのせて食べます。でも、スープだけを飲む際は、箸を置いてレンゲを持ち替えてからにしてください。器に直接口をつけて飲むのはやめましょう。
■5:使い終えた皿は回転台にのせない
回転台に、自分の使い終えた皿や飲み終えたグラスなどをのせないようにしましょう。のせていいのは、大皿料理やお茶の急須など、みんなで共有するものだけです。
いかがでしたか? 中華料理はそれほどマナーに厳しくありませんが、それでも最低限守るべきものはあります。特に目上の人と食事をする際は、気をつけなくてはいけません。不快な思いをさせないような気配りができるといいですね。
(料理研究家 オガワチエコ)
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