2018年05月01日

まだ間に合う！今始めたい「傷あと対策」を医師が解説

つやプラ編集部

半袖トップスや膝丈スカート、サンダルに生脚など、肌の露出が増えるこれからの季節。冬の間、長袖やタイツで隠れていた腕や脚を、慌てて対策するという方も多いのでは？

気づかないうちにできていた傷あとや、かきむしりあとは、意外と目立つもの。初夏に気になる「傷あと」対策について、皮膚科医の森智恵子先生にお聞きしました。

■まずはチェック！意外と見られている、「ケアし忘れ」が目立つ残念“脚”3つ

(1)膝丈スカートになったらスネに「かきむしりあと」

冬にタイツで隠れていたスネは、ケアし忘れが目立つパーツです。虫刺されや乾燥によるかゆみでできてしまった、スネのかきむしりあとは意外と目につくもの。

スネはもともと、皮脂腺が少なく、うるおいが不足して乾燥しやすい部分のため、乾燥によるかゆみが起こりやすいのです。そのため、ついつい掻いてできてしまったかきむしりあとには、保湿とともに傷あとが残らないような対策を行う必要があります。

(2)脚を組んだときに、膝の「アザ・傷あと」がむき出しに

ショート丈のボトムスを履く機会が増える初夏は、脚を組んで座ったときに、膝にできたアザや傷あとがむき出しになって慌てたことがある方も少なくないのでは。

膝は皮脂腺が少なく、乾燥すると、新陳代謝が停滞しやすくなります。新陳代謝の停滞によって古い角質が排出されにくくなると、黒ずみが目立つだけでなく、アザや傷あとが残りやすくなります。きれいな膝をキープするには、毎日の保湿と、早めの傷あと対策が必要です。

(3)サンダル生脚になったら、靴ずれ「傷あと」が露出

パンプスやブーツを履くことで隠れていた、靴ずれによる傷あとも、生脚では目立ってしまうことがあります。

目立つ靴ずれは、傷あと対策をしながら、外出時にはコンシーラーなどを使いカバーすることで目立ちにくくできるでしょう。

■今すぐ治したい！皮膚科医に聞く「傷あと」に有効な成分って？

薄着になったときに気になる「傷あと」を残さないためにも、早めにできる「傷あと」対策を、皮膚科医の森智恵子先生にお聞きしました。

なぜ「傷あと」が残るの？「傷あと」4つのタイプとは

「ケガをすると、傷の近くにある修復細胞がコラーゲンを作って傷を修復しようとします」

「しかし、傷口が化膿してしまったり、傷のまわりの血行が悪かったりすると修復がうまくいかず、傷あとが残ってしまうのです。傷あとは大きく分けて4つのタイプがあります」

(1)茶色くなっているもの

(2)赤くなっているもの

(3)赤く盛り上がっているもの

(4)白く浮き上がっているもの

「(1)は傷が修復される際にメラニンが過剰に産生されて残っている状態で、(2)は皮膚の一部が欠損して下の筋肉の色が透けて見えている状態です」

「(3)は、ケロイドといわれる過剰なコラーゲンの産生で皮膚が盛り上がっている状態で、(4)は(3)のあとに炎症が落ち着いて赤みが引いている状態です」

保湿が大切！「傷あと」を残さないための、セルフケアとは？

「傷あとを残さないためには、早めに炎症を抑え保湿をすることが必要です。患部をできるだけ乾燥させないように保湿することによって、ターンオーバーを促し細胞の修復をスムーズにすることが大切です。また、患部に日光が当たることを避け、正しい食生活を心がけましょう」

「傷あと」治療に欠かせない、話題の成分って？

「傷あと治療に有効な成分には、『ヘパリン類似物質』があります。乾燥対策に有効な成分としても話題の『ヘパリン類似物質』は、傷あとに過剰に生成されるコラーゲンの分解に関与し、水分保持作用・抗炎症作用・血行促進作用があることから、ターンオーバーを促進し、正常な皮膚の再生を促します」