今が旬の「柚子」。柚子に含まれるポリフェノール「ヘスペリジン」には、末梢血管を丈夫にして冷えの改善や、クマやクスミといった肌トラブルを改善する効果があるそう。しかし、「ヘスペリジン」は皮の部分に多く含まれているため、そのままでは食べられないのが難点。そこで、皮まで美味しく食べられる「塩柚子」をご紹介します。
■エイジング世代におすすめ「ヘスペリジン」
(1)冷えが気になる
へスペリジンには、末梢血管を丈夫にして血流をスムーズにする働きがあると言われています。江崎グリコが行った実験でも、「ヘスペリジンを摂取していた被験者は、体温が上昇する」といった結果が出ているので、手足の冷えが気になる方には特におすすめです。
(2)目元の小じわやクスミが気になる
血流がスムーズになることで目の下の血流量が増加し、メラニン量が減少するという報告もあります。また、コラーゲンの生成を促す「ビタミンC」の働きを強くする作用もあるので、目元のケアにはもちろん、肌のクスミやハリが気になる方は、試す価値がありそうです。
(3)唇の色が気になる
資生堂グループの研究では、みかんや柚子などの柑橘類に由来する「A-Gヘスペリジン」に、唇の血行を改善してくすみを目立たせなくする効果があることが判明しました。唇の色が気になる方にも効果的です。
■簡単!「塩柚子」の作り方
(1)柚子を5mm程度の厚さにスライスして、種を取り除きます。
(2)重さを図り、その15%の塩を用意します。(塩の分量が多いほど、長期保存が可能です)
(3)熱湯消毒した保存ビンに、柚子→塩→柚子→塩の順で重ね蓋をします。
(4)最初の1週間は1日1回、底からかき混ぜましょう。途中で泡が経ってきたら、発酵が始まったサインです。
約2週間後、柚子が馴染んだら完成です!
仕上がった後も発酵を続けるので味の変化も楽しめます。お茶漬けやお漬物など、加えるだけで柚子の風味が増して美味しいですよ。旬の時期に沢山作っておけば、夏も塩柚子を楽しめます。是非、試してみてくださいね。
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)
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【参考】
※ヘスペリジンについての研究 - 江崎グリコ健康科学研究所
※唇の「くすみ」は、血行不良と血流構造の変化が原因 - 資生堂グループ
※ヘスペリジン – わかさ生活