2019年04月26日
髪を変えて若返る!ゴム一本でこなれる、長井流ヘアアレンジ
美容のプロフェッショナルの方に、40代女性の美のスキルアップ術を伺うインタビュー。
今回は、美容誌や女性誌で大活躍のヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんに、一気に印象をチェンジできるヘアアレンジの秘訣を伺いました。
はじめに「ボサボサ」にするのが長井流こなれヘアのコツ!
ーー長井さんご自身も、長井さんがヘア&メイクされたモデルさんも、ラフな空気感がおしゃれなヘアアレンジが印象的です。ヘアアレンジのコツを教えてください!
私自身はメイクをしやすいことが重要なので、まとめていることが多いのですが、一般の方のきれいなダウンスタイルを見ると感心してしまいます。
私が今しているヘアは、用意するものはゴム一本とワックスだけ。
コツを掴んでしまえば、まとめてしまう方がずっとラクで簡単な上、抜け感のあるまとめ髪は今っぽく見えるので、髪型を変えるだけでグッと若々しい印象になれますよ!
空気感を含んだようなルーズなまとめ髪のコツの一つめは、アレンジする前にきれいにブローしないこと!
サラサラにブローした髪はまとめにくい上、ペタンとしてしまい、ただのひっつめになってしまいがちだからです。
二つめのポイントは、アレンジをする前に髪全体に硬めのワックスを揉み込み、思いっきりワシャワシャっと膨らませること。
男性が使うような、髪がちょっとゴワッとするようなワックスをつけて、空気を含ませてボサボサにして、一度ボンバーヘアにするんです。
ーー素敵なこなれヘアの秘密はボンバーだったのですね。驚きました!
ボンバーにすると言われたら、ビックリしますよね。
でも最後には、清潔感のある素敵ヘアに仕上がるので、安心して大胆に思いっきりボサボサにしてください(笑)。
空気を含ませて膨らんだ髪を一つにまとめていってゴムで結べば、抜け感のあるこなれヘアが完成します!
髪のこなれ感は「ふわっとしたボリューム」がポイント。
空気を思いきり含ませることで抜け感を実現することができます。
一方、きれいにブラシを使ってまとめてから,毛束を引き出す方法だと、少しかっちりした印象に仕上がります。
ファッションやシーンに合わせて使い分けてみてください。
大人の女性には髪をボサボサにすることに抵抗がある人もいると思いますが、その先におしゃれヘアが待っていると信じて、ぜひお試しを!
40代は「自分らしく素敵」を目ざして、もっと自由にメイクを楽しんで!
ーーつやプラ読者がもっとキレイになるための、メイクやヘアに関するアドバイスをお願いします!
大人の女性は、新しいことを試したり何かを変えることに対して、臆病で慎重になりすぎている人が多いと感じています。
年齢を重ねるにつれ、自分自身と向き合ってきた時間が長くなり、知識や経験が豊富になった分だけ、「私に似合う色はこれ!」「私の顔には合わない」となりがちなのかも知れません。
よくセミナーで「40代に似合う色はありますか?」という質問を受けるのですが、私は「ありません!」とお答えしています(笑)。
40代に似合うかどうかより、自分がつけたい色かどうかを大切にしてもらいたいですし、つけこなすコツを教えるのが私の仕事だと思うので。
年齢を重ねても美しくあり続けられるのは、柔軟に色々なことにチャレンジできる女性だと思います。
トライする気持ちを持たずに、扉を閉ざしてしまうと、美しくなる可能性もそこまでになってしまいますよね。
ーー自分では似合わない!と思っても、人からは好評だったということもありますしね。
そうなんです。自分はいつもと違う色で見慣れないだけ、ということも多いと思います。
でも、思い切って人に会ってみたら、「いつもより素敵!」と言われるかもしれません。
いつもフルメイクの女性が、BBクリームとリップ&チークだけの方が素敵に見える可能性だってありますが、試してみないとわからないですよね。
ヘアも同じで、自分ではボサボサかな?と感じるくらいが、ちょうどいいこなれ具合かもしれません。
これでいいの?と迷ったら、ぜひそのまま出かけて人に会ってみて!
人から褒められたら、これで良かったんだと背中を押してもらえると思いますし、また次の新しいことにトライする勇気をもらえますから。
大人の女性はきちんしなくちゃ!と真面目になりすぎてしまうことも多いですよね。
「これでいいや」「これやめちゃえ」と、時にはちょっとズボラになってみるのもいいと思います。
引き算することで、これまで知らなかった新たな魅力に気づけるかもしれませんよ!
【長井かおりさん プロフィール】
ヘア&メイクアップアーティスト
雑誌を中心に活動。モデルや女優のヘアメイクだけでなく、多くの女性のヘアメイクを手がけ、「〜周囲がざわつく自分になる〜 必要なのはコスメではなくテクニック」(ダイヤモンド社)のヒットを機にブレイク。効果的でキャッチーなメイクテクニックに定評があり、その人自身の魅力を引き出すメイクに注目が集まっている。最新刊『テクニックさえ身につければ、「キレイ」はもっと引き出せる』(講談社)など、これまで発売した書籍は累計20万部の大ヒットとなっている。
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