美しく年齢を重ねている「つやプラ」世代の女性に、美のヒントを伺うインタビュー。
今回は映画やドラマで活躍するほか、女性誌「GLOW」などでモデルも務めている霧島れいかさんに、年齢不詳の美しさを作り出す秘訣をお伺いしました。
薄く柔らかい肌だからこそ、ストイックかつ積極的にケアしています
ーー女性誌のビューティページで拝見する霧島さんの肌はきめ細かくつややかで、まさに「年齢不詳肌」といった趣きですが、エイジングをお感じになることはありますか?
肌のエイジングが気になりだしのたのは28歳の時です。
元々、薄くて柔らかい肌質なので、たるみやすいかなと思っていたのですが、実際に28歳でほんの少しですがたるんできた感じがしました。
それで、早い段階からケアをしなくてはと危機感を持ちまして(笑)、自分の肌にはどういうものが合うのか情報収集をして、積極的にケアをしてきました。
ーーそうだったのですね。肌の変化を感じて不安になることはありましたか?
どうしよう…と焦ったり、不安になったりということはあまりなかったですね。それよりも、どんな肌になっていきたいかを考えて、前向きにプランを立てて、という感じです。
お金を貯めてエステに行ったり、肌にトラブルが出た時は美容皮膚科の先生に相談したり、プロの手も借りながら。
自分の肌に合うものがあれば、どんどん試したい!という気持ちでしたね。
ーーひとつの化粧品をずっとお使いになるタイプですか? それとも色々とお試しになるタイプですか?
若い頃から美容に対する関心が高い方で、化粧品を見るのも試すのも大好きです。
色々と試した中から自分の肌に合うものを探して使っていますね。
ただ、自分の肌に合うものを見つけても、同じ化粧品をずっと使い続けることはしないようにしています。
ーー同じ化粧品を使い続けないのはどうしてですか?
肌を甘やかさないためです。
長年の付き合いから、私の肌は慣れやすくて怠けやすいと感じるんです。
肌に合っていると思って使い続けていると、ふとした時に毛穴の開きに気づいたり、肌の調子が落ちていたりということがあって。
それなので、肌の調子を見て慣れてきたなと思ったら、別のものを使ってみたり、怠けないようにストイックに肌を鍛えている感じです。
毎日自分の肌をしっかり観察することからスキンケアが始まります
ーー化粧品を選ぶ際のこだわりはありますか?
エイジングサインにアプローチしてくれる成分が配合されているか、化粧品の成分をしっかり見て選んでいます。最近注目しているのは「ヒト幹細胞エキス」です。
一時期はオーガニックにこだわって、オーガニックコスメで揃えていたこともありましたが、40を過ぎるとオーガニックだけでは追いつかなくて(笑)
今はエイジングサインが気になる部分には攻めのケミカルなコスメを使って、それ以外はオーガニックなど、色々と試しています。
ーー化粧品選びもスキンケアもとても積極的なんですね。毎日たくさんの化粧品をお使いになるのでしょうか?
こういうお話をすると、何種類も使ってお手入れしているように思われがちなんですが、日々使う化粧品はそれほど多くないんです。
朝起きた時と夜のクレンジング後に肌の状態をチェックして、その日のケアを決めるのですが、調子が良くて化粧水だけで終わりにする日もあれば、ちょっと元気がないから美容液を投入したり、乾燥して荒れそうな時はクリームまで使ったり。
毎日同じものを同じ順序で塗っていると、肌が怠けてしまう気がするんです。
それに、肌のコンディションに合わせてケアを変えていれば、肌の調子が落ちた時も落ち着いて対応できますから。
ーー肌の状態はどんな風にチェックしていますか?
鏡で肌を見るだけで肌がどんな状態か分かります。もう何年も毎日、自分の肌を見続けているので。
どうやってチェックすればいいか分からないという方は、例えば、吹き出物が出ていないか、毛穴が開いていないか、肌がごわついていないか、といったようなことを気にしてい見ていくといいと思います。
毎日続けていると、自分の肌のコンディションやスキンケアが足りているか、やりすぎていないか、といったことが分かるようになってきますよ。
自分の肌をよく見ることは、肌を美しく保つためにとても大切なことだと思います。
撮影前は美顔器でケアを。趣味の旅行のお供にも連れて行きます
ーースキンケアの時に気をつけていることはありますか?
とにかく肌をこすらないように、摩擦を起こさないように気をつけています。
クレンジングもこすらず丁寧に。毎日のことですから。
しっかりと力を加えるマッサージを試したことがありますが、たるみに繋がると感じてやめました。
あとは、毎日お風呂上がりに保湿をしながら全身のリンパを流して、老廃物を溜めないように気をつけています。
ーー大切な撮影の前に行うスペシャルケアはありますか?
美顔器でお手入れをしますね。中周波で筋肉に働きかける機能を使って、顔がキュッと引き上がるように。
美顔器を持っているけど使っていないという人は使った方がいいですよ! 使い続けていると違いが出てきますから。
この美顔器は旅に出る時も持って行きます。
コンパクトなのに、美容液を導入したり、毛穴に詰まった汚れをクレンジングしたりもできるので。
ーー旅行がお好きなんですよね。インスタグラムにアップされている旅先での素敵なお写真を拝見しました! 旅行にお持ちになる美容アイテムは他にもありますか?
飲む日焼け止めと、行き先の気候に合った美容液を必ず持っていきます。
事前に旅先の気候を調べて、ヨーロッパは乾燥しているから保湿力が高めのもの、高温多湿のアジアならサッパリとした感触のもの、といった感じで持っていく美容液を決めています。
メイクは顔のパーツをキュッと中心に寄せることを意識して
ーー旅先でのお写真は三脚を立ててご自分で撮影されていると聞きました。外国の風景に溶け込んだメイクも素敵ですが、メイクもご自分でされているんですか?
旅先でのメイクはすべてセルフです。一人旅が好きなので、メイクも写真もセルフです(笑)
自分でメイクする時に気をつけているのは、ファンデを厚く塗らないこと。
厚塗りは老けて見えるので、素肌の状態を整えて、ファンデはごく薄く。
薄づきのBBクリームで済ませることも多いですね。
ポイントメイクで意識しているのは、顔のパーツを中心に寄せるようにメイクをすること。
年齢を重ねるとたるみで顔が広がっていきますが、パーツを求心的にすることで、キュッと引き締まった顔に見えるんです。
具体的には、眉は下側だけを描き足して、まぶたが下がって広がった目と眉の間を狭めます。
チークも外側に広げず、顔の中心の高めに。
アイラインは目尻だけ少し長めに描いて、あとは下まぶたの目頭側だけに。こうすると目を大きく見せつつ、求心的な顔立ちに見せられますよ。
ーーとても参考になります! 後半ではスタイルキープのために実践されていることや、食生活についてお伺いします。
【霧島れいかさん プロフィール】
2017年GLOW9月号
女優
1972年8月5日生まれ。新潟県出身。1998年より女優として活動開始。2005年、第58回カンヌ国際映画祭受賞作『運命じゃない人』でヒロイン役を演じる。2010年、世界50カ国で公開された話題作『ノルウェイの森』に出演するなど、多くのドラマや映画にて活躍中。また、『GLOW』(宝島社)などのファッション誌や美容誌でモデルを務めるなど、多岐にわたって活動している。
Official Instagram:@reika_kirishima
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