「オリーブオイル」が美容に良いことは一般的に知られていますが、オリーブオイルにも種類があることをご存知でしょうか?
管理栄養士の筆者が、オリーブオイルの種類や選び方についてご紹介します。
■オリーブオイルの種類
日本で売られているオリーブオイルには、いくつか種類があります。
(1)ヴァージンオリーブオイル
オリーブの実をしぼっただけのものです。
・エクストラヴァージンオリーブオイル(酸度0.8%以下)
・ヴァージンオリーブオイル(酸度2.0%以下)
・オーディナリーヴァージンオリーブオイル(酸度3.3%以下)
・ランパンテヴァージンオリーブオイル(酸度3.3%を超える、そのままでは食用に不向き)
上記の4種類がありますが、エクストラヴァージンオリーブオイルと名乗って良いのは香りや成分などの基準を満たしたものだけです。最高品質で風味が良く、フルーティな香りが特徴的です。
(2)ピュアオリーブオイル
酸度が1.0%以下で、オリーブの実をしぼって得られるオイルを精製したものにエクストラヴァージンオリーブオイル、またはヴァージンオリーブオイルを加えたものです。ブレンドされてできたオリーブオイルになります。
ブレンドの比率によって香りや味は異なりますが、ヴァージンオリーブオイルよりも風味が劣ることが多いといわれています。
酸度とは
酸度とは、オイルがどれくらい酸化しているかを示す度数です。オリーブの実を摘みとってから、時間が長くなるほど酸度は高くなっていきます。
すみやかにオイルに精製されたものは酸度が低く、安定しているといえます。
■オリーブオイルの選び方
市販のオリーブオイルには、エクストラヴァージンオリーブオイルではないものも多いといわれています。
質の良いオイルを選ぶために気をつけるべきポイントお伝えします。
(1)遮光の瓶に入っているかどうかを見る
オリーブオイルは、空気中の酸素や熱、光によって酸化してしまいます。
エクストラヴァージンオリーブオイルは濃い色の遮光瓶に入っていることが多いため、チェックしてみてください。
(2)酸度をチェックする
国際基準では、エクストラヴァージンオリーブオイルの酸度は0.8%以下です。
日本では別の基準であるため、酸度が0.8%よりも高いものがエクストラヴァージンオリーブオイルとして売られている場合もあります。なるべく、酸度が低いものを選びましょう。
(3)ラベルの表記をチェックする
「原産国」「収穫された時期」「オリーブの品種」などが書かれているものは、質の良いオリーブオイルの場合が多いです。
保存状態にもよりますが、収穫された時期が古いものは酸化が進んでいる場合もあります。
■オリーブオイルを料理で使いわける時のポイント
オリーブオイルの選び方をご紹介しましたが、エクストラヴァージンオリーブオイルは高価なので、日常使いには向いていない場合もありますよね。
エクストラヴァージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルを、料理の目的に応じて使いわけることがおすすめです。
(1)エクストラヴァージンオリーブオイル
・パンにつける
・揚げ物用に使う
・サラダにかける
など、香りを引き立てる使い方がおすすめです。一般的な油よりも風味が良く、揚げ物もカリッと仕上がります。
(2)ピュアオリーブオイル
・炒め物に使う
・オムレツや卵焼きに使う
・ドレッシングのベースとして使う
風味が少ないため、一般的な油のかわりに使うことがおすすめです。
いかがでしたか? 健康や美容のためにオリーブオイルを使う人が多いと思います。選び方の参考にしてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井尚美
「根拠のある情報を」「体の内側から美しく」がモットー。健康や美容に関する記事執筆や相談業務などフリーで活動中。糖尿病療養指導士、ピンクリボンアドバイザーの資格有。現在はサプリメント管理士の資格取得中。)
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【参考】
※オリーブオイルの種類と保存方法 – 日清オイリオ
※オリーブオイルについて – 日清オイリオ
※オリーブオイル学園 – J-オイルミルズ
※オリーブオイルについて – 日本オリーブ協会