2018年頃からシワ改善コスメが多数登場していて、1本、2本と保有している人も多いようです。自分にとってより良いものが選べるということはとてもうれしいことですよね。
ところが、各メーカーで使われている成分はそれぞれ違い、使用する順序も異なるので、使い方が合っているのか不安という声も聞きます。
コスメコンシェルジュの筆者が、いつものスキンケアのどのタイミングにシワ改善コスメを使うとより効果を感じられるのかを、有効成分ごとに分かりやすくご説明します。
■シワ改善コスメとは?
従来のシワ対策コスメは「乾燥による小ジワ」をケアするためのアイテムでしたが、シワ改善コスメは「できてしまったシワ」にアプローチすることが可能なアイテムです。
“シワの改善”と明言できるアイテムは、厚生労働省が効果を認めた成分を一定量配合しているもので、医薬部外品として販売されています。
■シワ改善有効成分の特徴と使うべきタイミング
次に、配合されている3つの有効成分の特徴と、それぞれスキンケアに組み込むべきタイミングをご紹介します。
(1)ナイアシンアミド
「ナイアシンアミド」はビタミンB群の一種です。化粧品としては、肌のバリア機能を改善するほか、色素沈着を抑制、またコラーゲン産生を促進することでシワを改善するとされています。
使う順番は「メーカーの推奨する使用順序」で
ナイアシンアミドの入ったアイテムは、メーカーの推奨する使用順序を守って使用しましょう。朝メイクをする時は、日焼け止めや下地の前に塗っておくと良いでしょう。
(2)ニールワン
「ニールワン」はポーラオリジナルの有効成分で、シワの原因となる「好中球エラスターゼ」の活性を抑制、真皮成分の生成&分解のバランスを整え、肌本来の力でシワを改善します。
使う順番は「水分を補給した後」に
スキンケアでは、化粧水と美容液の後に使い、つづけて乳液やクリームを塗ります。
ニールワンは水分の上に塗ると浸透しやすく効果を発揮するため、たっぷりと水分を補給した後の肌に使いましょう。
(3)レチノール
「レチノール」はビタミンAの一種で、表皮ヒアルロン酸の産生を増加させて皮膚に柔軟性を与える成分です。
資生堂の長年に渡る研究の結果、「純粋レチノール」がシワを改善する効果があると厚生労働省に認められました。
使う順番は「化粧水、乳液、クリームの後」に
スキンケアでは、化粧水や乳液、クリームを塗った後に使います。レチノールは紫外線などに弱いため、朝のお手入れで使う時はしっかりとUVケアをしておきましょう。
「シワ改善コスメ」と一口でいっても、それぞれに使われている成分は違います。新しいものを買った時や迷った時は、使用方法や注意点をしっかりとチェックしてから使いましょう!
(美容ライター/コスメコンシェルジュ/ナチュラルビューティスタイリスト 稲毛登志子
日本化粧品検定1級を取得後、複数のwebメディアで記事を執筆。「女性はいつでも、いつまでも輝き続けられる」をモットーに情報を発信中。)
【関連記事】
・シワ悩みに効く!今すぐ使いたい「シワ改善美容液」5選
・【読者アンケート】つい見てしまう他人の「シワ」No1は?
・シワ悩みは顔だけじゃない!「シワ対策」人気記事ランキングを発表
・“春老け”に負けない!つやプラ世代が今始めたい「シワ対策」って?
【参考】
※化粧品機能評価法ガイドライン策定の経緯 – 日本香粧品学会
※リンクルホワイトエッセンス – オルビス
※リンクルショット サイエンス – ポーラ
※純粋レチノールで、しわを改善。 – エリクシール
※宇山光男・久光一誠・岡部美代治 著『化粧品成分ガイド 第6版』(2015年)フレグランスジャーナル社