魚の缶詰が美容・健康に良いと話題ですが、実は他にも栄養豊富な缶詰があります。肌や身体に良いのに加えて、女性に不足しやすい栄養素が含まれていると、より嬉しいですよね。
管理栄養士の筆者が、女性におすすめの缶詰を3つご紹介します。ぜひ、参考にしてくださいね。
■女性に嬉しい栄養素が豊富!おすすめの缶詰3つ
(1)大豆水煮缶
大豆に豊富に含まれている「イソフラボン」は女性ホルモンに似た働きがあるため、更年期対策におすすめです。抗酸化作用もあるので、美肌やアンチエイジングの効果も期待できます。
また、女性に不足しやすい「カルシウム」や「食物繊維」「たんぱく質」「ビタミンB1」も豊富です。
「ドライパック製法」のものがおすすめ
缶詰のなかでも、特に「ドライパック製法」で作られたものがおすすめです。水煮缶は豆を水で煮ているのに対し、ドライパックは水で戻した豆を缶に詰めて、大豆そのものに含まれる水分で蒸し上げているため、水煮よりも旨味・水溶性ビタミン(ビタミンB1など)の栄養成分が残っており、栄養価が高いのです。
「あと一品、たんぱく質食品の副菜が欲しいな」という時に、大豆の缶詰を常備しておくと便利ですよ。
(2)鮭缶
魚の缶詰といえばサバやイワシを思い浮かべる人も多いですが、美容に興味のある人ならば鮭缶もおすすめです。
鮭に含まれる「アスタキサンチン」には抗酸化作用がありますが、その抗酸化力はなんとビタミンEの約1000倍といわれているため、アンチエイジングのために積極的に摂りたいですよね。
また、缶詰の鮭は骨までやわらかくなっているため、「カルシウム」もしっかり補給できます。
おつまみとしてもおすすめ
最近では、鮭の背骨をつめた“鮭の中骨缶”も人気です。骨だと感じさせないくらいにやわらかいので、おつまみとしてもおすすめです。
チャーハンやパスタにも合いますよ。
(3)あさり缶
あさりには、女性に不足しやすい「鉄」や「亜鉛」が豊富です。鉄は、貧血対策や血行促進などの効果が期待できます。血行が良くなると顔色も良くなるので、美容面でも役立つ栄養素です。
生のあさりに含まれる鉄は、可食部100gあたり3.8mgほどですが、水煮缶だと「100gあたり29.7mg」と、実は缶詰の方が多く含まれています。
鉄や亜鉛は、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が上がるため、トマトやブロッコリー、ピーマンと一緒に食べましょう。料理の最後にレモン汁をかけても良いですね。
缶詰の汁で味付け可能
あさりの缶詰の汁まで使うと味付けを薄くできるので、汁物やパスタ、炊き込みご飯、アクアパッツァなどを作る際には汁まで使ってみましょう。
缶詰は保存期間が長く栄養豊富なものが多いので、ぜひ積極的に活用してみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
【関連記事】
・痩せないのは飲み物のせい?ダイエット中にNGな飲み物って
・スタイル抜群な「奇跡の70歳」が実践!痩せるおかずのルール
・間食で暴食予防?不足しがちな栄養を補う間食におすすめ食材
・美容家も飲んでいる!「ダイエット中におすすめなお茶」3選
【参考】
※豆の主な機能性成分 – 日本豆類協会
※ドライパック事業 – トーアス
※大豆ドライパック – コープ九州事業連合
※サーモンミュージアム(鮭のバーチャル博物館) – マルハニチロ
※アスタキサンチン – わかさ生活