つやがあり、まとまり感のある髪は、それだけで若々しい印象を与えてくれます。
しかし年齢を重ねるにつれ、髪が細くなったりパサついたり、うねったりと、なにかしら変化を感じてくる方が多いのではないでしょうか。35歳を過ぎた頃から「髪が扱いにくい」と悩む方が増加し、それまでヘアケアに無頓着だった人もヘアケアを意識するようです。
なかでも、秋口に「髪が抜ける」「いつもよりパサつく」と感じるようなら要注意です。急激に髪のエイジングが進んでいる場合があります。
油断していると、夏に髪老化が加速してしまうかもしれません。ヘアライター&ヘアジャーナリストの筆者が、秋に後悔しないための「夏場のヘアケア」をご紹介します。
■紫外線は髪も老けさせる
光老化という言葉があるように、紫外線は私たちにあらゆるダメージを与えます。特に、頭皮は紫外線をもろに浴びやすいため、肌の3倍もリスクがあるといわれます。
無防備に紫外線を浴びると急激に頭皮の活性酸素が増え、抜け毛や白髪の発生を早めてしまうことがあります。また、後に生えてくる髪も弱々しい状態になるほか、髪のキューティクルが開いて、見た目はパサパサ、触るとゴワゴワとした扱いにくい髪となってしまいます。
外出時は「ヘア用UVアイテム」を使う
抜け毛や白髪、パサつき、ゴワつきは、まさに髪が老け見えする要因ばかりですね。外出する時は必ず、‟ヘア用UVアイテム”を活用しましょう。特に、分け目の部分は日焼けをしやすいので、きちんと頭皮も紫外線ケアをしてください。
キューティクルを守るために、アウトバスオイルなどを髪に塗布してからお出かけすることも大事なポイントです。
■冷房による乾燥や、ぬれっぱなしの髪はNG
一日中、エアコンのかかった室内で仕事や家事をしていると肌が乾燥するように、髪も乾燥してパサついてしまいます。また、外出して汗や皮脂をたっぷり含んだ頭皮をそのまま冷房にさらすと、皮脂汚れなどが頭皮の上で固まりやすくなります。これが毛穴を詰まらせ、抜け毛などの原因につながります。
外から帰ったら、頭皮にドライシャンプーをなじませたり、タオルでやさしく拭きとったりするだけでも状態は改善されます。髪の乾燥を感じたら、中間~毛先の髪にヘアオイルを薄く塗布しましょう。
乾燥とは反対に、髪のぬれっぱなしもダメージを加速させます。ぬれた髪はキューティクルが開いているので、そのままでいると髪内部の栄養が流れるだけでなく、髪の表面も傷つきやすい状態です。つまり、内部はスカスカ、表面はパサパサといった最悪の髪になってしまうのです。
夏は一日に何度もシャンプーをしたり、海やプールなどのアウトドアを楽しむ季節ですが、髪のためにはなるべく早めに乾かすことをおすすめします。
■湿気による髪のうねりで疲れた印象に
この時期は、髪のうねりも気になると思います。湿度でトップはペタンとし、サイドや毛先はウネウネとクセが出る人が多いと思います。
中途半端なうねりは、顔をぼやけさせ、疲れた雰囲気を与えるので、この時期だけストレートパーマをかけたり、カールスタイルで空気感を出してメリハリを与えたりする方が、若々しさを演出できます。
また、カラーの褪色も老け見えの原因につながります。褪色の早い夏場は、色もちの良いブラウン系でつややかな質感を演出すると、きれいな髪を長くキープできます。
秋になってから抜け毛や頭皮トラブルを起こさないためにも、夏のケアでしっかりと髪を労わりましょう。
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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