ちょっとした刺激を受けて肌が赤くなる、痒くなる、ピリッと感じてしまう敏感肌。また、敏感肌ではなくても、乾燥や体調などの影響で一時的に敏感な状態に傾く時があるという人も多いことでしょう。そこで、今回は敏感な状態な肌を健やかな肌に導く方法についてご紹介します。
■スキンケアコスメの重ね過ぎはNG!
多くのコスメを一度に使用すると、それだけ多くの成分を肌にのせることになり、負担をかける恐れがあります。敏感肌の方や、肌が敏感な状態に傾いている方時こそ、シンプルなスキンケアを心がけましょう。できれば、使用するアイテムは多くても3ステップまでに留め、朝晩のケアもできれば共通のものを使用することをおすすめします。
■コスメは頻繁に変えず、まずは1ヶ月使ってみる
次から次へと新しいコスメに手を伸ばすことも肌には負担をかける恐れがあるため要注意! 肌にトラブルが出てしまった場合には速やかに使用を中止する必要がありますが、基本的には新しいコスメを購入したらまずは1ヶ月使ってみましょう。
新しいコスメの使い始めは生理終了後に!
新しいコスメを使用し始めるタイミングは、最も肌の調子が整う生理終了後がベスト。ただし、たくさんのコスメをチェンジすると肌に負担をかけるだけでなく、その効果の良し悪しも判断しにくくなるため、できればひとつずつ試していくことをおすすめします。
■洗顔やクレンジングで肌の潤いを奪わない
敏感肌の人は、肌に本来備わっているバリア機能や保湿機能が低下している可能性が高いため、それらを育むようなケアを行うことが大切。そのためには洗顔料やクレンジング剤は洗浄力が高くない、マイルドな使用感のものを使うのがポイントです。肌の潤いを奪わないようなケアを心がけましょう。
■スキンケアは「手」を主役に
コットンは肌に刺激を与える可能性があります。そのため、肌が敏感な状態な時にはスキンケアの主役は手と心得ましょう。指の腹を使い、力を入れ過ぎないように注意しながら優しく行うことが大切です。
■肌への刺激をできるだけ避ける
敏感肌の人はできるだけ刺激を避けることが大切。角質ケアや顔そりは頻度を下げ、肌の調子のよい時に行うことを心がけましょう。
敏感肌の大きな原因のひとつは、肌に住んでいる菌のバランスや量が密接に関係していると言われています。そのため、それらの菌を育むようなケアが美肌への第一歩といえます。2015年6月1日よりそれらの菌のバランスや量を検査し、スキンケア改善のプログラムを提供する「美肌菌ドック」というサービスも始まりました。まだ、45,000円(税抜価格)と高価ではありますが、なにをやっても肌の状態が改善しない人などは、そういったサービスを利用されてみるのもひとつの手かもしれません。
(アンチエイジングアドバイザー 遠藤幸子)
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【参考】
※青木皐著(2006)『菌子ちゃんの美人法 自分の「菌」でキレイになる、育菌ライフのすすめ』(WAVE出版)