秋冬は特に髪のパサつきが気になる人が多いと思います。とはいえ、若い年代に流行しているオイルやバームで作るウエットヘアは、アラフォー以上の世代には意外とハードルの高いスタイル。
髪のボリュームも減ってくるつやプラ世代の女性には、ツヤもしなやかさも出るヘアミルクやクリームの方がおすすめです。
美容エディター&ライターの筆者が、おすすめのヘアミルクとクリームをご紹介します。
■つやプラ世代は、髪が痩せてボリュームが出づらい
オイルやバームでスタイリングするウエットヘアが流行っていますが、つやプラ世代の女性にはあまりおすすめできません。
なぜなら、髪が痩せてきてボリュームも出づらくなってくる年代だからです。若い頃に髪が多くて剛毛と悩んでいた人ですら、髪1本1本が細くなったりボリュームが減りやすいです。
ウエットヘアよりふんわりヘア
オイルやバームは見た目のウエット感が強くスタイリング剤としても重めのため、人によっては髪がぺたんこになりすぎて貧相に見えてしまいます。髪のクセが強く柔らかい人はさけましょう。
また、適度な量を上手く髪につけられないと、ベタベタした質感に見えて全体的に清潔感がなく見えてしまうこともあります。なので、軽く仕上がるヘアミルクや、まとまるけれどベタベタとして見えないクリームの方がおすすめです。
「ヘアミルク」は毛量の少ない人に
ヘアミルクは、成分のなかに水分と油分の両方が入っています。セット力はやや弱めですがツヤが出てしなやかな仕上がりになり、ふんわりとした軽さをキープしてくれます。
髪が細く柔らかい人や、ストレートヘアの人におすすめです。
「ヘアクリーム」は硬い毛やダメージ毛に
ヘアクリームは油分が多いスタイリング剤なので、ミルクタイプや、種類によってはオイルより重めの質感の場合もあります。ですが、毛量が多くまとまりにくい髪を扱いやすくしてくれたり、つややかに見せてくれます。
ダメージヘアをケアする成分が配合されているアイテムも多く、髪が硬めの人や、以前より見た目のパサつきが気になる人におすすめです。
使う時のコツ
ミルクやクリームを手の平全体に伸ばし、髪の内側から少しずつ全体につけることがコツです。パサつきや毛量が多い人は髪の表面にもつけて構いませんが、ボリューム不足が気になる人は表面や頭頂部にはつけないようにしてください。
最近は、手やボディ用のクリームとしても使用可能で肌についても安心なスタイリング剤も増えてきています。以前から使っていたスタイリング剤が合わないというアラフォー女性は、ぜひ試してみてください。
筆者も愛用している、ヘアミルクやヘアクリームをご紹介します。
■大人女性におすすめのヘアミルク&ヘアクリーム4選
(1)リッチセラ スキン&ヘアクリーム/J/standard
表参道の隠れ家ヘアサロン「ONE DAY―OMOTESANDO」店長のOdaさんが独自に開発しているヘアケアアイテムです。独自のセラミド・コレステロール完全溶解技術を駆使しているため、保湿力はかなり高いのにまったく油分のようなベタベタした感触がなく、さっぱりとした使い心地が特徴です。
特許技術の「CMCコンク」と独自技術の「MC乳化」のおかげで、もみ込んだり塗り込んだりしなくても自然にうるおいが浸透してくれます。
髪だけではなく、手と身体にも使えるつくりになっているのが嬉しい点。スタイリング剤を手に広げた後は必ず手洗いが必要な敏感肌の筆者でも洗う必要がなく、手早く髪をまとめられてとても便利です。さっぱりとした使い心地で扱いやすいクリームです。
配合成分に「フラーレン」「プラセンタエキス」「加水分解アナツバメ巣エキス」「セラミドNG・NP」と贅沢なスキンケア成分が配合されているため、エイジングが気になってくるアラフォー以降の女性にはとてもおすすめです。
(100g 税抜価格3,900円 Oneday)
(2)アロマキフィ オーガニックミルキーバター/AROMA KIFI
ブランドのなかでも人気の高いオーガニックラインのアイテムで、シアバターをベースにした自然な質感に仕上がるクリームです。
また、「製品の95%以上は自然由来原料」「製品の10%以上はオーガニック由来原料を配合する」など、独自のきびしい規格を設けて作られており、ヘアスタイリングにはもちろん、ハンドケアやリップケアなどにも使用できます。
香りも天然由来成分のみですが、フランスで調香された本格的なアロマの香りなのでとてもいい香りがただよい、癒されます。
画像左は、ミディアムやショートヘアにおすすめの「ナチュラルスムース」。ベルガモットやラベンダーがベースの、アロマティックシトラスの香りがします。テクスチャーはボディクリームのようにややコクのあるクリームですが、手の平に伸ばしてから髪に広げると、重たくなりすぎずしっとりまとまります。
画像右は、ロングヘアを自然なゆるふわ髪に仕上げる「ナチュラルアレンジ」。ローズやジャスミンがベースのフローラル調の香りです。
(全2種 80g 税抜価格1,300円 ビジナル)
(3)ヘアミルクオブヘア・5.5Ma/オブ・コスメティックス
美容業界にもファンの多い「オブ・コスメティックス」の軽い質感のヘアミルクです。髪を構成するたんぱく質(ケラチン)と同等大の超高分子「PPT(プロテキュート)」、ケラチンとの親和性の高いアミノ酸誘導体「ペリセア L-30」の2種の成分が配合されていて、髪の内部にしっかり浸透してダメージをケアする働きの強い構成です。
さらに、「アルガンオイル」や「マグノリア樹皮エキス」などの保湿成分が配合されているので、パーマやカラーで乾燥しパサつきが気になっているアラフォー女性には特におすすめです。
ゆるめのミルクで髪全体になじませやすく、ツヤは出るけれど髪がぺたんこにはなりません。手触りもさらっとしています。甘めで華やかさのあるマグノリアの香りもクセになります。筆者は仕上がりと香りがとても好きで、リピート買いしています。
(100ml 税抜価格3,300円 オブ・コスメティックス)
(4)フレグランスモイストスタイラー/ヴィーナススパ
香りを楽しみながらヘアとボディをケアするアイテムがそろう「ヴィーナススパ」の人気の高いスタイリングクリームです。
「うるおいを与えてつやを出す働き」「乾燥ダメージを予防し熱からも守るヒートプロテクト機能」「束感を出してカールもキープする」「ハンドクリームとしても使用可能で香りも楽しめる」といった、8つの働きをもつ便利さが魅力です。カプセルに閉じ込めた香り成分がゆっくり香りを放つので、長時間香りを楽しめます。
ゆるめですぐに広がる水感クリームなので、見た目のツヤは高くなるけれど極端に重たくはなりません。
画像左は2020年に発売された「アールグレイ&ガーデンムスクの香り」。本物のアールグレイティーのようなスッキリ感と落ち着いた甘さのある、みずみずしいティーフローラルの香りです。
画像右はシリーズのなかで一番人気の「グリーンローズ&ジャスミンの香り」。清楚でさわやかな印象で、軽やかなフレッシュフローラルの香りです。
(全6種 90g 税抜価格1,300円 フィッツコーポレーション)
香りも楽しみながら、ツヤのあるゆるふわヘアを楽しんでください。
(美容エディター&ライター 斎藤 真知子)
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【参考】
※リッチセラ スキン&ヘアクリーム – J/standard
※アロマキフィ オーガニックミルキーバター – AROMA KIFI
※ヘアミルクオブヘア・5.5Ma – オブ・コスメティックス
※フレグランスモイストスタイラー – ヴィーナススパ