最近の大人女性のヘアといえば、ミディアムやセミロングなど、“ちょい長めのレングス”が主流のような気がします。私たちの母親世代は、「ママになったらショートヘアに!」があたりまえの時代でした。そのイメージを引きずるオーバー40の女性たちは、「ショート=おばさん」「ミディ&セミ=若見え」と思い込んでいる人たちも多いかと思います。
40代の筆者自身も、「大人になると、長い髪を毎日きれいに保つのは容易でない」とつくづく実感しています。エイジングによるボリューム不足やダメージ、白髪、うねりやハリ・コシの減少などは、髪が長くなるほど悪目立ちしやすく、それを隠すことばかりに時間をとられて、純粋に髪型を楽しめない日も少なくありません。
もし、あなたが「毎日のスタイリングが面倒になってきた」「まとまらないから、ひとつに縛ってごまかしちゃえ」と日々感じているのなら、ショートヘアスタイルにイメチェンするチャンスかもしれません。
ヘアライター&ヘアジャーナリストの筆者が、大人女性の美人度を格上げする「垢抜けショートヘア」について紹介します。
■“ただ髪が長いだけ”だと、大人の顔は間延びする
大人のミディやセミロングを維持したい場合、顔をおおう面積が大きくなるので、ケアとスタイリングに注力する必要があります。
ダメージや白髪の目立つ髪をただなんとなく伸ばしていると、髪にボリュームや立体感、ハリやツヤが感じられず、顔全体が間延びして疲れた印象を与えがちです。すると、頬や輪郭もボヤッとして見えるので、現実以上に頬などのたるみが目立ってしまいます。
一方、「ショートスタイルは顔が出るから自信がない」とお考えの方も多いと思いますが、ポイントをおさえれば、若返り効果が簡単に上昇します。
大人ショートのポイント3つ
(1)前髪や顏まわりは長めに設定する。
(2)サイドは短くし過ぎず、頬~あご先の長さをキープする。
(3)全体的に軽くし過ぎない。
ショートにして失敗したと感じる場合、顏まわりの髪を切り過ぎることが多いようです。
前髪を含む顏まわりにある程度長さを残すと、その毛束の動きで輪郭補正をしやすくなり、小顔効果が期待できます。また、ショートヘアに長めバング(前髪)を合わせると、都会的でクールな色気も生まれやすいといわれています。
量感が少ない方やハリ・コシのない方でも立体感がでやすくなるので、長かった時はペタンとしがちな髪もふんわりと華やかに操れますし、頭がコンパクトな分、目鼻立ちを大きく見せる視覚効果も生まれます。
■おしゃれ系女優たちもショートスタイルが多い
山口智子さん、宮沢りえさん、辺見えみりさんや天海祐希さん、そして鈴木京香さんなど、大人女性に人気の女優さんでも、ショートスタイルの方がたくさんいます。
そして、どの方にも短くし過ぎず、前髪や顔まわりに長さを残していることが共通しています。まさしく、大人ショートにおける成功の秘訣といえます。
■筆者厳選!つやプラ世代に似合うショートヘア
上記のことをふまえて、40代以降の女性に似合う、髪や輪郭の印象をブラッシュアップするおしゃれなショートヘアをご紹介します。
ショートレイヤーにゆるカールを加えたフェミニンなショートは、毛量の少ない方や細い髪質の方でもふんわり上品に仕上がります。
スタイリング剤をなじませるだけで簡単にデザインできる、手軽さも魅力です。
頬を引き上げ小顔感を演出できる、ひし形シルエットのショートレイヤーです。
首長効果もあり、一気に垢ぬけた印象になります。
前髪と顔まわりの毛束がさりげなく頬骨をおおうショートボブです。
自然に輪郭が補正され、きれいな卵型の骨格を演出することができます。洗練された美人度の高いデザインです。
小顔効果の高いひし形ショートは、ブローやパーマでふんわり感を足すとフェミニンな印象になります。
ショートなら、やや明るめのブラウンカラーもおしゃれに見えます。
ショートレイヤーにボディパーマをプラスし、華やかさと軽さを実現させたスタイルです。
前髪を立ち上げることで顔立ちにもメリハリが出て、美人度がアップします。
大人のショートヘアは、カジュアルからフォーマルまでどんなファッションにも似合う点も魅力のひとつです。おしゃれの幅がグンと広がりますから、ヘアスタイルに悩んだら一つの選択肢にしてみてください。
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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