「肌は若いころより皮脂が落ち着いてきたのに、頭皮は今だにベタベタする」と悩む方は多いのではないでしょうか。頭皮がベタつくとヘアデザインがふんわりきまらず、臭いの原因にもなるため、女性にとってはとても厄介ですよね。
大人の頭皮がベタつく原因はさまざまあり、放置していると薄毛やうねりなどのトラブルを招くこともあります。
ヘアライター&ヘアジャーナリストの筆者が、頭皮がベタつく原因を解説し、頭皮をすっきり洗い上げるシャンプーを2つご紹介します。
■コロナ禍で頭皮がベタつく原因が増えている!?
頭皮は皮脂腺が多いのが特徴で、Tゾーンの2倍の皮脂が分泌されるといわれています。また、頭皮の汗腺も足裏や手のひらについで多く、年齢を重ねてもベタつきを感じやすいパーツです。
皮脂が過剰に分泌される原因はさまざまですが、「運動不足による血行不良」もそのひとつです。身体の代謝が落ちると頭皮に栄養が十分いき渡りにくくなり、不要な皮脂が溜まりやすいのです。
コロナ禍で外出の機会がめっきり減った2020年ですが、その影響が頭皮にまで及んでいるとなるとびっくりしますよね。
肉や脂っこい食事の過剰摂取に要注意
在宅が増えるとどうしても食に関心が向きがちですが、肉食中心の脂っこい食事や、スナック菓子、アルコールの過剰摂取は要注意です。若い頃より代謝が鈍ることで、過剰な皮脂の原因となる‟糖質”と‟脂質”の影響がそのまま頭皮に現れやすく、ベタつきの他、臭いの原因にもつながります。
野菜や海藻など、ミネラルやビタミンの豊富な食べ物もとり入れながら、バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。
暑い時期はベタつきやすい
暑さを感じる季節は、クーラーや扇風機が長時間稼働していると思います。これらにより頭皮の乾燥が進むと、脳は‟もっと皮脂を出さなきゃ”と反応し、過剰に皮脂を排出する場合があります。
暑い時期は、屋内外問わずベタつきの原因が多く存在するということを意識しておきましょう。
■正しいシャンプーこそ、ベタつき改善の基本
生活習慣を意識することも大事ですが、それでも皮脂が多く出やすい時期は、毎日のシャンプーをきちんと行うことがベタつき改善の基本となります。
そこで、洗髪のポイントを4つご紹介します。
(1)刺激の少ないシャンプーを使う
強すぎる洗浄力は、必要な皮脂まで奪ってしまいます。
すると、乾燥を防ごうと内側からどんどん皮脂が排出され、ベタつきの原因につながります。
(2)予洗いでしっかり汚れを落とす
シャンプー前の予洗いを適当にすませると、シャンプーの泡立ちが悪くなったり汚れが落ちにくくなったりする原因につながります。
2分間を目安に、しっかりとお湯で予洗いをしましょう。
(3)シャンプーは、髪より頭皮を洗う意識で
シャンプーの一番の目的は、頭皮の汚れを落とすことです。
手の平でシャンプー剤を泡立てたら、まずは指の腹でやさしくマッサージをするように頭皮を洗い、余計な汚れを浮かせます。その後、髪を洗いましょう。
(4)耳後ろと襟足は2度洗い流す
すすぎ残しの多い耳後ろや襟足は、シャンプー剤が残ることでベタつきや臭いを誘発します。
すすぎの最後に、この2ゾーンをもう一度洗い流しましょう。
■頭皮すっきり!大人世代におすすめシャンプー2選
ベタつきやすい頭皮をすっきり洗い上げるシャンプーを2つご紹介します。
(1)ハニーチェ ピーチクリームスムージー ペアセット/Honeycé
「Honeycé」の特徴である生ハチミツと生クリームの保湿力に加え、紫外線対策もできるヘアケアです。濃密ならぬ“濃蜜”泡で、頭皮までしっかり洗浄できます。
価格★★★ すっきり感★★☆ 潤い感★★★ 泡立てやすさ★★★ 頭皮臭オフ★★☆ 即効性★★★
桃の甘い香りがバスルームを包み、頭皮にクリーミーな泡がしっかり密着するので、汚れを落としやすい印象です。
清涼成分として「セイヨウハッカ油」を配合していますが、刺激が強すぎることもなく、ほんのりすっきりとした使用感です。洗いあがりの髪は、なめらかさを実感できます。
(税抜価格1,800円 数量限定 ※8月末現在在庫あり)
(2)オーガニック スカルプ シャンプー/アルジェラン
天然由来原料95%以上、オーガニック原料10%以上の自然派シャンプーです。ヤシ由来洗浄成分の「コカミドプロピルベタイン」が頭皮をすっきり洗浄します。
価格★★☆ すっきり感★★★ 潤い感★★★ 泡立てやすさ★★☆ 頭皮臭オフ★★★ 即効性★★★
使用中は花やハーブを手のひらいっぱいに抱えたような、さわやかなシトラスの香りにうっとりします。こだわりの強い大人女性でも、この贅沢な香りには大満足しそうです。
滑らかな感触の泡が立てやすく、すっきりとした洗いあがりを実感できました。ドライヤー中も髪のひっかかりはまるでなく、サラッとした毛流れに仕上がります。
(500ml 税抜価格1,505円)
頭皮にある皮脂は、昔から‟天然のクリーム”といわれていました。スタイリング剤のなかった時代は、根元からクシでとかすことで頭皮の皮脂を髪にいき渡らせ、ツヤを演出していました。
最近はブラシを使わない方も増えているそうですが、昔の女性のように丁寧に髪をブラシでとかす行為も、余計な皮脂を頭皮にため込まない方法のひとつとなります。天然のクリームは髪の乾燥対策にもなりますので、一日に数回、髪をとかしてみてはいかがでしょう。
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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