冬が旬の「タラ」は、つやプラ世代の女性にぴったりな効能がつまっています。そのうえ、カロリーも低くいので冬のダイエットの味方となってくれる食材です。
ずぼらだけど薬膳のプロである筆者が、痩せやすい体質へと導く「タラの味噌汁」をご紹介します。
■「タラ」の効能
「タラ」の薬膳的効能は以下の3つです。
・疲労回復効果が期待できる
・乾燥した肌や目、髪にうるおいとツヤを与える
・胃腸にやさしい
薬膳のベースの考えとなっている中医学(中国伝統医学)の世界においては、タラは生命エネルギーである「気(き)」と、肌や髪にうるおいを与える物質である「血(けつ)」を補う効果が期待できると考えます。
気は身体に元気を与えて温めたり、外界のウイルスから身体を守る働きがあります。気が減ると疲れやすくなったり身体が冷えやすくなり、免疫力が落ちてしまう場合があります。
また、血が減ると肌の乾燥やくすみにつながります。なので、気と血の充実はキレイと元気を育むために欠かせません。
■自分の体質に合わせてダイエット!体質別の「タラの味噌汁」
中医学ではひとりひとりの体質に合わせたアプローチが大切と考えますが、ダイエットも同じです。
女性に多い3つの体質をピックアップし、タラの味噌汁レシピを考えました。タラはクセがなく味噌汁にしても美味しいですよ。ぜひお試しください。
疲労タイプ:タラ+しいたけ+山芋+にんじん
・胃腸が弱い
・少し動くだけですぐ疲れる
・体調を崩しやすい
これらにあてはまる人は、気が足りないために代謝が悪くなっているタイプと考えられます。
気を補う「タラ」「しいたけ」「山芋」に、胃腸を労わる「にんじん」をプラスしました。消化がスムーズでないと気を補う力が弱りやすいので、具材を小さめに切ることがポイントです。
冷えタイプ:タラ+生姜+ネギ+ブラックペッパー
・寒さに弱く、冬に調子を崩しやすい
・温かい飲み物を好む
・トイレが近く、尿量が多い
これらにあてはまる人は、身体を温める力が弱っているタイプと考えられます。
身体が冷えることで血流が悪くなり、余分なものを貯めこみやすくなっています。気を補い、温める食材をチョイスして、とにかく身体を温めることがポイントです。
この組み合わせは、気を補う「タラ」で温める力を底上げし、「生姜」「ネギ」「ブラックペッパー」で身体を温めます。
血の巡りが悪いタイプ:タラ+玉ねぎ+ニラ+卵
・手足が冷たい
・生理痛がツライ
・肌がくすむ、シミやそばかすが気になる
これらにあてはまる人は、血の巡りが悪く身体が冷えているため余分なものを貯めやすいタイプと考えられます。このタイプは、血を増やし血流を良くすることがポイントです。
血を補う「タラ」「卵」と、血流アップを狙う「玉ねぎ」「ニラ」を組み合わせました。冷えが気になる方は生姜やブラックペッパーをプラスすると良いでしょう。
鍋のイメージがある「タラ」ですが、味噌汁に入れることで手軽にとり入れることができます。ご自身のタイプに必要な食材をチョイスして、スリムな身体を目指しましょう。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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