シワ・シミ・たるみ…ひとつとは限らない、つやプラ世代のお肌悩み。スキンケア方法やアイテム選びに悩んでいる人も多いのでは?
今回は、エイジングケアに高い効果を発揮すると美容界でも話題の「植物幹細胞コスメ」についてスキンケアコンサルタントの竹岡篤史さんにお話を伺いました。
■細胞にアプローチし、肌本来の力を引き出す“植物幹細胞コスメ”
細胞を作り出す“細胞のタネ”が幹細胞
植物幹細胞の“幹細胞”とはそもそも何なのか、竹岡さんに伺いました。
「そもそも幹細胞とは、細胞の大元として細胞を作り出す細胞のこと。例えるなら“細胞の根っこにあるタネ”。幹細胞の1種である受精卵をイメージしてもらえると分かりやすいかもしれません」
「人間の身体は細胞が常に生まれ変わり形成されていますが、細胞が再生するところには必ず幹細胞はあります。最近ではやけどなどを治すための再生医療の現場で幹細胞は注目されています」
「幹細胞は年齢を重ねると、数、種類、共に減っていきます。また環境などの変化は影響が大きく、幹細胞の種類が減少する原因となり、細胞の再生が遅くなったり、行われなかったりします」
植物幹細胞コスメは細胞を元気にする!?
植物幹細胞コスメ には、植物幹細胞が含まれている訳ではないと竹岡さんは言います。
「『幹細胞コスメ』には幹細胞そのものが含まれているのではなく、細胞のタネである幹細胞を守り、細胞が育ちやすくするためのエキスが含まれています。そのエキスは幹細胞から培養したものです」
「『植物幹細胞コスメ』に含まれる『植物幹細胞エキス』には、フィトニュートリエントと呼ばれる栄養分により、肌を酸化から守り、水分を肌に留め、コラーゲンやヒアルロン酸の代謝を高めるなど、間接的に肌を保護することができます」
「つまり『植物幹細胞エキス』は肌自体の代謝を高め、老化により本来の力を引き出せなくなった細胞を元気にする効果が期待できます」
“攻め”と“守り”両方のケアができる贅沢コスメ
「植物幹細胞コスメに含まれる『植物幹細胞エキス』は本来植物が持っている成分のみから構成され、余計な繊維質や刺激物を含まないことからより高い安全性が期待できます」
「植物幹細胞コスメは、細胞を元気にするという幹細胞コスメの良さと、安全性というオーガニックコスメの良さを兼ね備えた、言わば“攻めのケアと守りのケア”の両方を取り入れることができる、贅沢なコスメと言えます」と竹岡さん。
■細胞を作る工程を助け、美肌作りに役立つ成分って?
肌本来の力を引き出すケアができる植物幹細胞コスメ。竹岡さんによると、本来の力が引き出された細胞を育てる、注目の成分があるそう。
「ペプチドの一種で“EGF”という成分が、細胞を育てる工程を助ける働きをします。
“EGF”はEpidermal Growth Factorの略で、日本語では上皮成長因子と言われています。“EGF”は人間の身体にも備わっていて、肌表皮の成長を促す役割を果たします」
「この“EGF”は年齢を重ねるに従って減ってしまうため、肌の再生力が低下してしまいます。そのため、最近では“EGF”が含まれたコスメも注目されています」
「植物幹細胞コスメは肌の土台である細胞を元気にするのに対し、EGFコスメは細胞を育てるのを助ける、言わば“美肌をサポートする効果”が期待出来ます」
植物幹細胞コスメとEGFコスメ。細胞の再生に注目したコスメをぜひチェックしてみては。
(つやプラ編集部)
【竹岡 篤史(たけおか あつし)さんプロフィール】
スキンケアコンサルタント
国立感染症研究所にて子宮頸癌の原因ウイルスHPVの研究に従事し、経皮膚ペプチドワクチンやDDSの研究開発を行う。その後スキンケア向けのペプチドの開発を中心に、成長因子や幹細胞への応用技術の研究開発を進め、翌年には、日本で初めてスキンケア向け成長因子EGFを韓国ケアジェン社と共にヒトオリゴペプチド-1として開発・登録。2016年にはアジア企業で初めてIn Cosmeticsにてイノベーションアワードを受賞。
提供:株式会社ネイチャーラボ