コーヒーは美容に良いという人もいれば、悪いという人もいます。意見の分かれる飲み物ですね。どんなに身体に良いといわれているものであっても、メリットデメリットがあるため、ご自身がどのような目的をもっているのかで選ぶことも一つの判断基準になります。
腸活を目的としているのであれば、コーヒーは飲んで正解! とくに、朝にコーヒーを飲むことで腸活に役立つようですよ。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して17年の美養フードクリエイターである筆者が、腸活に役立つコーヒーの飲み方を3つご紹介します。
■コーヒーで腸活できる理由2つ
(1)腸の動きをサポート
「コーヒーを飲むとお腹が動き出す!」と感じる方も多いと思います。その感覚は大正解。コーヒーには、食事をとったときと同じように腸の蠕動運動を促す働きがあるのだそうです。
食物繊維や発酵食品を心掛けているけれど、腸の動きが悪く、便意が弱いなど、お通じがスムーズでない方にもおすすめです。
(2)腸内細菌をサポート
コーヒー豆には、食物繊維が含まれています。その中には、水溶性の食物繊維も含まれているため、抽出したコーヒーに溶けだしています。
これらの食物繊維は、腸内で善玉菌のエサとなり、腸内細菌を増やす働きのあることが分かっています。
食べ物から摂った有用菌は腸内に棲みつくことはできませんから、すでに腸内に棲みついている善玉菌を増やすコーヒーは、美腸のための飲みものといえそうです。
■腸活に役立つコーヒーの飲み方3つ
(1)朝に飲む
朝は、一日のなかで一番大きく腸が動く時間帯です。とはいえ、腸は勝手に動き出すわけではなく、朝食を食べることで動き出します。
朝食後にコーヒーを飲む、朝に食欲のない方は朝食の代わりにコーヒーを飲むことで、腸の動きをサポートしましょう。
(2)ホットで飲む
コーヒーの成分は、ホットでもアイスでも変わりがありませんが、温かい飲みもののほうが腸の動きを活発にする働きがあります。
同じ飲むのであれば、効果的に飲みたいですから、コーヒーはホットで飲みましょう。
(3)ドリップコーヒーを飲む
コーヒーの整腸作用は、コーヒー豆由来のものです。ですからコーヒー風飲料ではなく、ドリップコーヒーか、コーヒー豆から作られたインスタントコーヒーを飲みましょう。
■朝の腸活コーヒーと相性良し!ココナッツオイル
「コーヒーの風味が少しきつく感じる」という方は、砂糖やクリームの代わりにココナッツオイルを加え、「ココナッツオイルコーヒー」にしてみてはいかがでしょうか。ミルクコーヒーのようになって飲みやすいですよ。
オイルは、腸に届くと潤滑油のような役割をしてスムーズなお通じをサポート。腸活を心掛けている方にもおすすめの組み合わせです。
ココナッツオイルの主成分である中鎖脂肪酸は、素早く消化されてエネルギー源として利用されるため、朝のエネルギーチャージとしてもおすすめです。
ココナッツオイルコーヒーの作り方
コーヒーとココナッツオイルを、マイボトルなどに入れてふたをして、上下に振ってよく混ぜてください。コーヒーとココナッツオイルが混ざって、ミルクコーヒーのようになります。
開けるときに、コーヒーが噴出してくることがあるので気をつけてください。
朝コーヒーを習慣にして、スッキリ美腸を目指したいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※コーヒー豆由来のアラビノガラクタンのビフィズス菌増殖効果について報告 – UCC
※ネスレのなぜなにコーヒー コーヒーと便通(PDF) – ネスレ
※意識しないと摂れない中鎖脂肪酸。どうやって摂る? – ネスレ