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シャンプー後に使うべきアイテムは?理想の髪になるヘアケア


小澤佐知子

“お家で美髪”がブームの昨今、ヘアアイテムの数がどんどん増え「シャンプー後の髪になにを使えば良いのか迷う」という素朴な疑問が聞かれるようになりました。果たして、今の髪にはなにをチョイスすべきか、そしてなにが必要ないのでしょうか。

インバストリートメント

ヘアライター&ヘアジャーナリストの筆者が、大人髪の正しい浴室でのケアをご紹介します。

■アイテムによって保湿力が違う

トリートメントは最も髪に良さそうなイメージですがそれでもパサつきが改善されないと悩む人がいたり、反対にトリートメントによってペタンコ髪になる人もいらっしゃいますよね。リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアパック、頭皮用クレンズなど、「その違いはよくわからないけどなんとなく使っている」なんて人もいることでしょう。

まず、シャンプー後に使うアイテムの代表としてリンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアパックが挙げられます。ぞれぞれ髪への働きに違いはあるものの、大きく「リンス&コンディショナー」と「トリートメント&ヘアパック」に分けられます。

リンス&コンディショナー

これらは、「髪の表面に働きかけるアイテム」と覚えましょう。リンスは髪の表面に付着して髪表面を保護し、コーティングする働きがあります。キューティクルを油分で包んで水分の蒸発を防ぎ、指通りの良い髪を作ります。

また、シャンプーのみでケアした髪はマイナスの電気を帯びているため、ほこりなどの汚れが付着しやすい状態です。そこに、プラスの電気をもつリンスをすることで、外的な汚れが付着しにくい環境を作ります。

コンディショナーもリンスと同じく髪の表面を保護しますが、リンスより保湿力があり髪の内部にもほんの少しだけ浸透します。そのため、リンスよりしっとり感やまとまりを感じるでしょう。そして、リンス同様に汚れの付着を防ぐ働きもあります。

以上のことから、リンスとコンディショナーはほぼ同じ役割で、使用する場合はどちらか一方で良いというのが一般的な考えです。

トリートメント&ヘアパック

トリートメントは髪の内部に有効成分を送り届けて、失われた「タンパク質」や「水分」を補うアイテムです。主な成分として、タンパク質を補修する「アミノ酸」やアミノ酸の集合体である「PPT」、保湿効果の高い「パンテノール」や髪の弾力に関わる「セラミド」などがあります。最近では、コーティング力にすぐれたホホバオイルやシアバターなどの「植物オイル」を配合したものが人気となっています。

ヘアパックはトリートメント同様に髪の補修を行って栄養を補給するアイテムですが、髪内部の深いところまで浸透したりトリートメントより多くの栄養成分が配合されています。ひどいダメージを抱えた髪のレスキューアイテムとして、またはパーマやカラーの施術後などのキューティクルの損傷が激しい時のお手入れとしておすすめです。

■ヘアケアアイテムを使う時の正しい順番

ヘアケアアイテムを使う順番についてお話しします。

通常、シャンプー後に行いたいことは「内部補修」です。そのため、トリートメントを使用することがベストです。その後、髪表面をコートするリンスかコンディショナーを使用します。

コンディショナーを塗布してからトリートメントをすると勘違いされている方がいらっしゃいますが「栄養をトリートメントで与えてからコンディショナーで閉じ込める」といったイメージでお手入れをする方が、それぞれの効果が最大限に生かされます。

ぜひ、実践してみてください。

毎日リンスとコンディショナーは必要ない!?

リンスとコンディショナー、必ず毎回使用しないといけないというわけではありません。シャンプー&トリートメントだけのステップでも問題ないのですが、この2ステップだけでは髪がパサつく、広がる、ゴワつくなどの触り心地や見た目に満足がいかない場合は、リンスやコンディショナーをプラスすると良いでしょう。

また、ヘアパックをする日はトリートメントは必要ありませんが、頭皮用パックの場合は頭皮乾燥を改善して頭皮にうるおいを与えるアイテムですので別物です。ただし、髪と頭皮の両方に使えるタイプのものもありますので、使用目的や使用方法の説明をきちんと読んでから適切に使いましょう。

■ペタンコ髪が気になる場合、トリートメントの使用を止めてみる

トリートメントは髪内部に成分を届ける性質上、アイテムによっては髪質が重くなる場合もあります。そのため、場合によってはトップがペタンとしてボリュームのない印象に仕上がることがあります。

ショートヘアの人など、毛髪のダメージがあまりない場合はあえてトリートメントの使用を控え、シャンプー&コンディショナーでお手入れすることもひとつの手です。ふんわり感が生まれ、美しいシルエットが完成します。

なお、ふんわり髪を目的にする場合、シャンプーにコンディショナー成分を配合した「ワンアイテム仕上げ」を推奨するブランドもあります。このように、髪質によって選ぶべきアイテム数には違いがありますから、むやみやたらになんでも使用する必要はないことを覚えておきましょう。

上記内容をまとめると以下になります。

・普段のお手入れ:シャンプー+トリートメント

・まとまりにくい、パサつく髪には:シャンプー+トリートメント+コンディショナー(またはリンス)

・髪ダメージが少ないけどトップがペタンとする場合:シャンプー+コンディショナー(またはリンス)

・頭皮乾燥が気になる場合:頭皮専用パック+シャンプー+トリートメント(またはコンディショナーかリンス)

ヘアケアの基本は、やはりインバスによるお手入れです。汚れを落として栄養を与えることが基本ですが、どれもこれもと欲張りすぎると大人髪のボリューム感を邪魔することもあります。反対に、使うアイテムを間違えると乾燥やパサつきが解消されないということも考えられます。

今現在の髪質や髪型に合わせたインバスアイテムをその都度見直して、いつでもコンディションの整った美髪をキープしていきたいですね。

(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)

 

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