綺麗でいたいと思っているアラサー・アラフォー女性の中には、美容医療やエステティックサロンに通ったことがあるという人もいるはず。どちらも綺麗になるための施術が受けられる場所ですが、何が違うのかはご存じですか? 意外と知らないという人が多いので、今回は美容医療とエステティックサロンの違いについてご紹介します。
■「美容医療」って一体どんな医療?
美容医療とは美容を目的とした「医療」のことをいい、施術は美容を専門とした医師が行います。病気やケガなどを治すために行われる一般的な医療とは異なり、通常治療の必要がない部分を理想の美しさに近づけるために行われます。クリニック内で施術が行われるので、ゴージャスな雰囲気というよりは少しきれいな病院といった雰囲気の所が多いです。
■エステティックサロンとは
エステティックサロンは、医師の資格がなくても行える施術を提供する場所です。全身の美容(美顔・脱毛・痩身・マッサージなど)を目的として行います。美しさと癒しを求めて施術を行う所がほとんどなので、店内がくつろげる仕様になっていたり、ゴージャスな内装であることが多いです。
■美容医療とエステの「施術内容」の違いって?
美容医療の場合
美容医療は医師が施術を行うので、メスを使用する美容整形手術やメスを使用しなくても効果が出やすいレーザーや注射、点滴、薬などを使用し美を追求していきます。高い効果が期待できますが、施術によっては腫れや赤み、強い痛みなど、思わしくない症状が一時的に見られることがあります。これらが回復するまでの「ダウンタイム」と呼ばれる期間が長くかかることも。
エステティックサロンの場合
エステティックサロンは医師免許を所持していない人が施術を行うため、メスを使用する美容整形手術はもちろん、効果が出やすいレーザーや注射、点滴、薬は扱えません。美顔器を使用したイオン導入や光を利用した脱毛機器、ハンドマッサージなど、効果が穏やかな施術で美を追求していきます。
どんな施術を受けたいかによるので、美容医療とエステティックサロンのどちらがいいとは一概に言えません。安心面では、医師が医学的に判断してくれる美容医療の方が上という考え方もありますが、ラグジュアリーな気分やリラックスによる満足感はエステティックサロンの方が上かもしれません。コスト面でも一例ではありますが、ケミカルピーリングやイオン導入など、エステティックサロンより美容医療の方が低価格で済むことも。施術を検討する際は内容はもちろん、効果や安心感、費用面など自分の希望に近い方を選ぶようにしましょう。
(薬剤師/抗糖化美容研究家 花田真理)