食べないダイエットは、過去のもの。今はダイエットをサポートするフードをしっかり食べて、代謝のよい痩せ体質を作るのが主流ですね。食事量を減らさないことから、ダイエット後にありがちなリバウンドや不調を引き起こすこともありません。
もはや常識となりつつある「食べて痩せるダイエット」に欠かせない、ヤセ食材と食べ方をご紹介します。
(1)主食におすすめ!食物繊維リッチな「大麦」
大麦は、ダントツに水溶性食物繊維が多い穀物です。対照的に、精白米には水溶性食物繊維が含まれていません。玄米と比べても、大麦には約8.5倍の水溶性食物繊維が含まれています。ダイエット中は、主食を大麦に変えてみましょう!
(2)食事にもドリンクにも!脂肪燃焼を促す「香味野菜・スパイス」
ショウガやわさび、唐辛子などの香味野菜やスパイスの辛味成分には、交感神経を刺激して脂肪の燃焼を促す働きがあることがわかっています。香味野菜を毎日の食事に、シナモンやジンジャーをコーヒーや紅茶に入れる習慣をつけると◎。
(3)巡りのいい身体に欠かせない「魚」
血液サラサラでお馴染みのEPAやDHAなど魚の油には、交感神経を刺激して脂肪の燃焼をうながす働きのあることがわかっています。血管や血液の健康を保ち、血液の巡りの良い身体作りに欠かせないのが魚油ですから、タンパク質は魚に変えるとよさそうですね!
(4)脂肪燃焼に◎「エクストラバージンオリーブオイル」も
オリーブオイルの苦み成分「オリウロペイン」にも、交感神経を刺激して脂肪の燃焼を促す働きがあるそうです。「オリウロペイン」は、エクストラバージンオリーブオイルに多く含まれるポリフェノールです。また、オリーブオイルの主成分オレイン酸は、小腸で吸収されず大腸に届いてぜん動運動を促す効果が期待できます。腸内環境美化のためにも、毎日の油はエクストラバージンオリーブオイルにチェンジしましょう。
(5)加熱せずに食べると脂肪燃焼に◎「海藻」
善玉菌の大好物である水溶性食物繊維が豊富な海藻は、毎日食べたいヤセ食材の一つ。色素成分「フコキサンチン」には、既に蓄積された脂肪をエネルギーとして燃焼させる働きが期待されています。光や熱に弱いのがフコキサンチンの特徴ですから、海藻類は加熱せずに食べるのがベターです。
おいしく食べてキレイになる、そんな食生活が理想ですよね。良質の食材を習慣にして、ヤセ体質を作りたいものです。
(美養フードクリエイーター 岩田 麻奈未)
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【参考】
※成分情報 フコキサンチン – わかさ生活
※大麦について学ぼう! 食物繊維ランキング – 大塚製薬
※京都大学大学院農学研究科教授 河田照雄「脂肪燃焼・体熱産生と食品機能:健康維持・増進のための褐色脂肪の再生と活用」(PDF) – 京都府中小企業技術センター
※魚油摂取は交感神経を介して、「脂肪燃焼細胞」を増やす―「魚油」の効果で体脂肪燃焼を促す新メカニズムを解明! – 京都大学
※古谷彰子著「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」 – ディスカヴァー・トゥエンティワン