インドネシアやバリのスパやエステサロン、さらに現地市場などでよく見かける民間薬「ジャムウ」。植物や食材の形がそのまま残っているので、見るのも楽しく、食べても美味しく、香りもいいので現地で一度受けると忘れられない女性が多いとか! ナチュラルやオーガニックが増えつつある日本のスパやエステでも少しずつ取り入れられています。そこで今回は、ビューティーヘルスライターの筆者が、美容に効くはちみつ、アロエ、バナナ、スパイスを使った「ジャムウ」のレシピをご紹介します。
■「ジャムウ」ってどんなパック?
インドの伝統療法アーユルヴェーダのハーブ調合を元に、インドネシアで食材から作られたのがジャムウ。顔や体に塗って少し時間を置きパックすると、肌がイキイキとよみがえるのでスキンケアにも使われています。インドネシア版の漢方のようなものと言えるかもしれません。現地では、観光客用に食材を粉末状にし、固形としても売っているようです。スパやエステではもちろん、フレッシュなものを使いますよ。
■保湿に◎「はちみつアロエマスク」
<レシピ 1回分>
・はちみつ 大さじ2
・アロエベラ(生) 30g
<作り方>
1.アロエベラの皮をむいて適当な大きさに刻みます。
2.刻んだアロエベラとはちみつをミキサーにかけて完成です。
アレンジとして、これにレモン汁を数滴加えてもOK。はちみつは抗菌力のあるマヌカハニーがあると◎ですが、普通のはちみつでも大丈夫です。顔に使う場合は洗顔の後の保湿パックとして。体に使う場合はスクラブなどを使用した後の保湿ケアにどうぞ!
■ヘアケアには「バナナパック」
<レシピ 1回分>
・はちみつ 大さじ1
・バナナ 1本
<作り方>
1.バナナを細かく刻んではちみつとミキサーにかけます。
2.ペースト状になれば完成です。
髪につけて、20分ほど置いてから洗い流しましょう。バナナはビタミンB類を含んでいるので、ドライヘアーやダメージヘアーに有効です。バナナにかゆみを生じる人は地肌にはつけず、毛先や傷んだ部分だけつけるようにしてください。バナナの代用として、ビタミンEを含むアボカドもオススメですよ。その場合は、アボカド半分を使用しましょう。
■角質ケアには「スパイススクラブ」
<レシピ 1回分>
・プレーンヨーグルト(無糖) 大さじ1
・塩(粗塩や岩塩がベター) 適量
・粗挽き黒コショウ 適量
<作り方>
ヨーグルトに塩、コショウを混ぜればでき上がりです。
黒コショウのスクラブとヨーグルトの美肌効果でスベスベの肌に。角質ケアや気になるザラつき部分を、やさしくクルクルマッサージしましょう。ヨーグルトの保湿効果で、洗い流してもしっとりとした肌触りに。ひざやひじ、かかとなどボディケアにも◎。スクラブケアは肌に負担がかかるので月2、3回程度が目安です。
■「ジャムウ美容」で注意したいこと
天然素材を使った手作りマスクは、体調や肌質によって肌刺激の度合いに個人差があります。使用する時は、必ずパッチテストを行って肌に違和感がないことを確認しましょう。パッチテストで問題なくてもマスクを使用している最中に異変を感じたら、すぐに洗い流して、敏感肌や不調の時は控えるようにしましょう。アレルギーのある食材は、肌や髪にも使わないのが無難です。作り置きをしたくなりますが、面倒でも毎回使う時に作るようにしてください。
いかがでしたか? ジャムウ美容は頻繁にやりすぎるとかえって肌が荒れてしまう可能性がありますので、スペシャルケアとして週1、2回などと決めて行うようにします。自分の肌と相談して、楽しくキレイになりましょう。
(リンパ・ハーバリスト/ビューティーヘルスライター 町山町子)
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【参考】
※水谷雅子著(2014)『食材で作るジャムウ式若肌フェイスパック』(双葉社)