健康食品の代表選手といっても過言ではない「ヨーグルト」。美容や健康のためにヨーグルトを食べている方も多いのではないでしょうか。
どのヨーグルトも、それぞれに腸内フローラをいい状態に保つ働きかけをして、私たちの健康をサポートしてくれます。なかでも40~50代がなんといっても気になるのは、便秘とダイエットですよね。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、アラフィフ世代のお悩み解決に効果的なヨーグルトの食べ方をご紹介します。
■便秘解消したいときのヨーグルトの食べ方2つ
(1)毎日100g程度食べる
身体にいい働きをするのであれば、多く食べるほどいいと思いがちですが、一概にそうとも言えません。ヨーグルトの便秘解消効果ですが、100g以上の量の場合、多く食べても大差がないそうです。
さらに、ヨーグルトによって改善した腸内環境は、食べるのを止めると元に戻ってしまうことがわかっています。毎日100g程度食べる習慣をつけましょう。
(2)「善玉菌のエサ」と一緒に食べる
食べものからとった有用菌は、腸内にすでに住み着いている善玉菌をサポートします。助っ人を得ると善玉菌の働きが高まりますから、エサとなる水溶性食物繊維やオリゴ糖を一緒にとれば、さらなる効果が期待できます。ヨーグルトを食べる時は、オリゴ糖やフルーツと一緒に食べましょう。
■ダイエットに成功したいときのヨーグルトの食べ方2つ
(1)「食前か食事中」に食べる
牛乳やヨーグルトなどの乳製品には、糖の吸収を穏やかにする働きがあることがわかっています。余分な糖は脂肪として蓄積されやすいので、糖の吸収を穏やかにすることはダイエットの基本。食後に食べても効果はあるそうですが、積極的にダイエットしたい方は、食前もしくは食事と一緒にヨーグルトを食べましょう。
(2)粘り気の強いヨーグルトを選ぶ
糖の吸収を穏やかにする働きのある乳製品。中でも牛乳よりヨーグルトのほうが効果が高いそうです。これは、ヨーグルトの粘り気が関係していると考えられています。
「カスピ海ヨーグルト」研究会の試験によれば、サラサラしたヨーグルトよりも、粘り気の強いカスピ海ヨーグルトのほうが糖の吸収を穏やかにする働きがあることがわかったそう。ダイエットにはカスピ海ヨーグルトがよさそうですね。
乳酸菌やビフィズス菌だけでなく、ヨーグルトは良質のたんぱく質やカルシウムが含まれた栄養価の高い食品です。ご自身のライフスタイルに合わせて、無理なく取り入れて、毎日ヨーグルトを続けたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※ヨーグルトと便秘の関係 – 明治
※生活習慣病への効果 – 「カスピ海ヨーグルト」研究会
※牛乳ならびに乳製品のグリセミックインデックスに関する研究(PDF) – Jミルク