テレビコマーシャルなどでよく耳にする「まな板は雑菌だらけ」というフレーズ。長く使っていると傷だらけになったり黒ずんでしまったりと、不衛生になりがちです。正しい洗浄方法を知って、清潔な調理に勤めましょう! 今回は料理研究家である筆者が「正しいまな板の洗い方」について解説致します。
■1:木製とプラスチック製の違いって?
木製のまな板はゴシゴシと
木目に沿って、たわし等でゴシゴシ洗います。「木が洗剤を吸い込んでしまいそう…」と洗剤を控えめにしてしまう方も多いですが、きちんとクレンザーを使いましょう。
プラスチックのまな板は優しく
樹脂の表面は傷がつきやすく、小さな溝が増えると隅々まで奇麗に洗い流すのが困難になってしまいます。きめの細かいクリーム状のクレンザーを使用し、柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。
■2:使う前に水で洗い流す
一度水で洗い流し、湿った状態で切ると食材のにおいがつきにくくなります。特に木製のまな板の場合は水を吸いやすいため、一度においが染み付くと落としにくくなってしまうので注意して下さい。プラスチック製の場合も、魚などにおいが強い食材を切る前は、きちんと洗い流してから使用しましょう。
■3:食材を切り終わるごとに洗い流す
次の食材ににおいが付かないだけでなく、都度きちんと洗い流すことで汚れも付着しにくくなります。魚や肉、にんにくなどにおいの強い食材を切ったあとは水で洗い流すだけでなく、きちんと洗剤を使用することが理想です。手間だと感じる方は、それぞれ専用のまな板を用意することをオススメします。
■4:1~2週間に1度、漂白剤と除菌剤を
塩素系除菌漂白剤を使用し、除菌と漂白を行います。1~2週間に1度の頻度で構いませんので、しっかりと漂白を行って黄ばみや黒ずみを予防しましょう。除菌に関しては、熱湯で流せば除菌剤と同等の効果も期待できます。薬品を使用するのに抵抗がある方にオススメです。
■5:クリーナーで洗ってから、熱湯で消毒する
クリーナーや食器用洗剤は、毎日使用することをオススメします。熱湯消毒をする場合は、きちんとクリーナーで洗い流してからかけるように気をつけましょう。タンパク質が熱で固まり、洗浄に余計な時間がかかってしまいます。
いかがでしたか? 調理のたびに毎回使いますから、まな板の雑菌にはひときわ注意したいものですよね。ぜひ衛生管理に役立てていただければ幸いです。
(料理研究家 オガワチエコ)