春の暖かい日差しが感じられるこの頃。行楽弁当を持ってお出かけする機会も増えます。そこで今回は、米屋の筆者が絶対にやらない炊飯のポイントご紹介します。美味しいご飯を持って出かけましょう!
1.キッチリ計量していない
計量カップにサッとすくって、1合量るのはNG! まず、計量カップ多めに1杯すくったら、平らな場所でトントンと軽くならし、カップの中のお米を計量カップにしっかり落とし込みます。その後、お箸などでカップのふちからはみ出るお米を落として、計量カップ1杯分を、きちんと量りましょう。このひと手間で、適正な水加減でご飯を炊き上げることができます。
2.とぎ汁が透明になるまでお米を洗う
意外にも間違いやすいのが洗米。お米をしっかりと洗ってヌカを落とさなくてはならないと思い、透明になるまで洗う方もいるようですが、実際には、3~4回程度、優しくかき混ぜるようにヌカと汚れを落とすだけでOK。やや白濁したくらいの色で、洗米は終了させましょう。お米のヌカ層の中には、旨み成分を含むものもありますので、全て洗い流してしまうと、旨みまで洗い流してしまうことに。ご注意を!
3.炊飯器の目もりに合わせて水加減をする
炊飯器の目もりに合わせて水加減をするのも、水分量を間違えやすいのでNG! 見る角度によって、水分量が最大で大さじ1杯程度、違ってしまいます。そこでお米の計量を行ったカップで、お米と同量のお水を入れてください。計量したお米の量=お水の量が、最も美味しく炊き上がる水分量です!
炊飯後は、ふたを開けずに15分間しっかり蒸らし、旨みをしっかりとご飯に戻してあげて。ふたを開けたら十字に切るようにしゃもじを入れ、底から切るように空気に触れさせながらご飯をかき混ぜましょう。わずかなひと手間で、ご飯がグッと美味しく炊き上がります。ぜひ試してみて!
(5ツ星お米マイスター/ごはんソムリエ 澁谷梨絵)