誰しも落ち込んでしまうときはあるものです。
でもなかには、「一度落ち込むと、なかなか気持ちが切り替えられない」という方もいらっしゃるでしょう。
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーである筆者が、そんな方に試してほしい、気持ちをなるべく早く切り替えるコツをご紹介します。
■気持ちを切り替えにくい人の特徴は?
一度落ち込むと、なかなか気持ちを切り替えられない方もいますよね。
どのような方に多いのか、その特徴をご紹介します。
気持ちの切り替えができにくい方の特徴
・言いたいことが言えない
・失敗を引きずってしまう
・気になることをずっと考えてしまう
・怒ってはいけないと思っている
当てはまったらストレス注意報!適度に気分転換を
相手のことを思うばかりに、自分の気持ちが言語化できなかったり、真面目すぎるがゆえに必要以上に責任を負ってしまったり……。
当てはまる方は、ストレスを感じやすい傾向にあるので、適度に気分転換をして気持ちを切り替えるようにしましょう。
■気持ちを上手に切り替えるには
「気持ちを切り替えたいけれど、どうしたら良いかわからない」という方のために、「気持ちを切り替えたい!」と思ったときに、すぐ実践できる方法を3つご紹介します。
(1)今の気持ちを整理する
ずっと同じ感情や考えがグルグル頭の中を占めている場合は、気持ちを紙に書き出してみるのが良いでしょう。
悩みを話せる人が身近にいる場合は良いですが、時間帯によってはすぐに話せないこともありますよね。
そんなときは、真っ白の紙に思っていることを書き出しましょう。
誰かに見せるものではないので、取りつくろう必要もありません。ありのままの気持ちを書き出しましょう。そこから自分が本当に思っている感情が出てくることもあります。
紙に吐き出すことで、自分と向き合えるだけでなく、頭をクリアにすることができますよ。
(2)音楽を聴く・歌う
気持ちの切り替え方として、音楽を聴いたり歌ったりするのもおすすめです。
音楽選びで気を付けていただきたいのは、落ち込んでいるからといって無理に明るい音楽を聴こうとしないこと。今の自分の気持ちに寄り添ってくれる音楽を選びましょう。
怒っているとき・悲しいとき・ストレスがたまっているときなど、場面に応じて聴く曲や音楽を決めておくと、すぐに聴いて気分転換ができるのでおすすめですよ。
(3)咀嚼運動ができる食べ物を食べる
気持ちを切り替えるために大切になってくるのが、幸せホルモンと呼ばれている「セロトニン」。セロトニンを分泌するためにおすすめなのが、一定のリズムで繰り返すリズム運動です。
スクワットやウォーキングなどの運動でも良いですが、手軽に行えるのが「咀嚼」です。
ガムやあたりめ、スルメなど、ある程度の噛み応えのある食材を選び、食べるだけ。
もちろん普段の食事でもOKです。ですが、食事時でないときは、先ほど挙げたものを噛むのが手軽でしょう。
気持ちが落ち込むことは、生きていればあることです。落ち込むことが悪いことではありません。ただ、落ち込んだ気持ちを長引かせるのも、心の健康にはよくありません。そのため、自分の気持ちと向き合ったうえで、紹介した気持ちの切り替え方を試してみてくださいね。
(美容ライター/心理カウンセラー 北口 慈子)
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